スーパーコンクリート構造は、円形の鋼管内に普通コンクリートを充填したもので、建築構造物の柱部材として開発された。スーパーコンクリート構造は、鋼管とコンクリートの間に、特殊なペースト状の分離剤を塗付して滑り面を作ることで、鋼管とコンクリートの不即不離の状態を作りだす。つまり、スーパーコンクリート構造では、鋼管内に滑り面があるため、圧縮力はコンクリートだけにかかり、鋼管はコンクリートを封じ込めるのみに機能するシステムとなっている。スーパーコンクリート構造は、普通コンクリートの10倍の強度、鋼材並みのねばり強さとされる。