タフグリーン工法とは、国土防災技術株式会社によって開発された法面緑化技術のことで、従来型の侵食防止のみならず植生回復/復元を目指すものである。原理的には、土壌侵食防止マット/特殊短繊維/森林土壌に近い植生基盤を基本構成として、森林土壌に近い植生基盤に特殊短繊維を混合して斜面に吹き付け、その表面を土壌侵食防止マットで覆うもので、地山乾燥の防止と高い空隙率に基づき植物体をマット上に出現させるものである。従来型の植生基材吹付け工(t=5cm)は4510円/m2による急速緑化に比べ若干施工単価は高いが、侵食防止に加え保水性向上/基盤強化/植物の成長促進などの遅速緑化の観点と、ラフ金網を使用しないありのままの自然を尊重した生物多様性に根ざす新しい緑化工法として同等以上のメリットを見込めるものとして、NETIS登録技術とされる。