ポータブルサイフォンとは、斜面崩壊などでできた湛水池からの緊急排水技術の1つ。湛水池の水位と吐き出し口の水位との差を使ったサイホンの原理による排水システムのため、ポータブルサイフォンは、ポンプ不要、人力によって配置できる。ポータブルサイフォンの排水装置1セット当たりの排水量は、吸い上げ揚程7m、水位差3.1mの場合で、1分間当たり2.4?とされる。また、排水管にはポータブル排水管と呼ばれる長さ2.5mの軽量ホースを用いて、ホース両端の軽量バルブで調節可能となっている。ちなみに制御盤を通せば、作業の遠隔監視も可能とされる。ポータブルサイフォンは、大林組とダムドレによって共同開発された。