性能明示型設計法とは、発注者が要求する建物の耐震性能(グレード)を的確に把握し、(設計者によって)それらを満たすべく設計することを指す。従来まで耐震性能(グレード)は建築基準法レベルで横並びになっていたが、性能明示型設計法によって、要求する耐震性能グレードを発注者が自由に選択できることになった。例えば、大地震が起こった際に、建物の損傷はどの程度か、建物の機能は守れるのか、復旧のためにどの程度の補修が必要なのか等、被害の具体的なイメージを発注者と設計者の間で描き、合意に基づいて、耐震性能(グレード)を選択するものとされる。