砂層探査システムとは、清水建設/応用地質によって共同開発されたシールド工事向け地盤探査技術のことで、原理的には、カッターヘッドの側面に比抵抗センサーを装着し、掘削中に電気を流すことでマシン外周部の特性[砂層(高比抵抗)/粘土層(低比抵抗)]を高精度に検出/判別可能、連続的な土質情報(36分割でモニター表示)の獲得により、安全で効率的な施工の実現を目指すものである。尚、従来型のトンネル工事に際しては、ボーリング調査による断片的な地盤情報から土質分布を(間接的に)想定した後に施工に当たるとされるが、想定外の土質に遭遇する場合も少なくないため課題とされていたが、砂層探査システムと現地ボーリングの取得情報を組み合わせることで、砂層判定の的中率は80%にも及ぶものであり、今後も一層の実用化が期待される。