シールド機のカッタービット再利用とは、大成建設によって開発されたカッタービットのリユース(再利用)技術のことで、正規ビットの代替としてレアメタルの有効活用/CO2排出量の低減を見込むものである。原理的には、外観検査により選択された超硬チップに、超音波探傷による非破壊検査で母材(鋼材)との接着面の性能評価をするもので、所要の超硬チップ長を満たすリユースビットは研磨/ボルト脱着の後、再利用可能な状態で在庫管理するものである。尚、リユースビットの選定に際しては、診断書(健全性診査フロー)を作成の上、発注者の了承を得る形となる。ちなみに、大成建設の現場においてリユースビットの周知を図る一方で、他社現場からの回収を見込むものであるが、現在はメーカー各社の規格/施工者によるニーズにより実用化が難しい側面があるため、今後はリユースの観点からのビット形状の標準化/統一化が期待される。
シールド機のカッタービット再利用
話題の記事
-
点数稼ぎに走るのは「なんか違う」
- インタビュー
- 技術を知る
2023.05.30
-
【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞
- インタビュー
2023.04.18
-
人と機械はどう補完? これからの橋梁点検
- インタビュー
- 技術を知る
2023.02.28
-
地場コンが無理やり「週休2日工事」を導入した結果
- 失敗を生かす
2023.02.24
-
職人が大激怒!現場監督として初めて担当した現場でトラブル発生…
- 失敗を生かす
2022.10.07
-
日ハム新球場は600億円、神宮球場は53万円? プロ野球12球団スタジアム建設費ランキング
- エトセトラ
2022.05.03