空間ビジュアライズシステムとは、新菱冷熱工業によって開発されたサーバー室内の温度環境を自動可視化するシステムのことで、原理的には、CFD(数値流体シミュレーション)解析技術を使用することで、サーバー/空調機の運転データから温度/気流の状態を自動算出/蓄積/分析でき、気流の偏重状態の把握を通して、高効率なレイアウト/機器類変更に寄与するものである。尚、サーバー消費電力量や空間温度、空調機の吹出/吸込方法によって室内環境は大きく変わるものと考えられるが、空間ビジュアライズシステムは、それらのデータ解析を自動実行することで、高温トラブルの未然防止/消費電力の抑制がスムーズに実施される点が特筆され、従来型におけるセンサーの多数設置に依るメンテナンスや変更時の手間がなく、データセンターの設備投資が支援できるツールとして導入拡大が期待される。