LP-LiC工法とは、先を尖らせた丸太を造成地に打ち込む液状化対策の1つ。原理的には、先行回転圧入管で所定の深度まで掘削後、群杭状に埋め込み、地盤密度を高め、非液状化層を構築して地耐力を確保するもの。LP-LiC工法は、丸太の腐朽対策として、頭部を粘性土で覆い、その上に砕石を投入して締め固める。施工後の地盤変位は僅かで、建設残土が発生しなく、周辺への環境負荷が少ないことが特徴として挙げられる。なお、LP-LiC工法は、丸太(スギ・ヒノキ・カラマツ)がCO2を吸収/固定、長期間貯蔵できる点も特記され、サンドコンパクションパイル工法の砂杭に比べ、1?当たりのコストは約10倍高いとされる。LP-LiC工法は、供給が不安定なため、大量購入の際には価格上昇の懸念もある。