監督いなけりゃ入札できぬ
最近ある元請監督と話ししていたんですが、工事実績情報システム(コリンズ)も最近甘くなっているようです!(笑)(役所も・・・グレーすぎて書けない(笑))
というのも、職人不足よりももっと加速しているのが現場監督不足。
監督不足で何が起きるかというと、”不調”です。
もう”不落”では無く、”不調”なんです
ちなみに、
不落は、予定工事価格よりも応札価格が高くて落札に至らなかったことを言います。
不調は、応札者がいないことを言います。
入札関係や元請さんはよくわかると思いますが、技術者がいないことで入札参加出来ないんです。工事というのは監督ありきなんです! 監督がいなければ入札すら参加出来ません。
仕事の発注はあっても監督がいないから入札できない状況なので、最近は弊社にも技術者の出向契約などのお話も頂きます。形としては、施工会社から元請けに出向して元請けの社員になります。
3ヶ月以上経過後に、その技術者の名前を使用して工事を受注するわけです。その受注した工事は出向元の会社が施工すれば、お互いにWIN-WIN?
工事規模がかなりあればお互いに良いのでしょうが、イロイロと難しいですね。
監督が何ともならんばい!
先日も、九州は博多にいる古巣の元直属の上司に会いに行きました。15年ぶりでしょうか、大手のナンバーNo.2のポジションに上りつめておられました(笑)。
元部下としては嬉しい限りですが、その上司も同じことを言ってました。
「監督が何ともならんばい!入札も参加出来んばい!」
って(笑)。
職人不足よりもとてつもない勢いで加速している監督不足。監督は簡単には成長しません。じっくりやっていかないと、いい加減な監督になってしまいます。
優秀な監督は、規定に則った杓子定規と適度な柔軟性を両方持ち合わせた監督が出来る監督です。最初は杓子定規でこれはこれでないと出来ない!から始まって、経験を積むうちに柔軟に対応出来る様になるわけです。それをマスターするまでにやはり経験がモノを言います。
おそらく、今後監督の人数はもっと減っていくでしょう。現場監督の収入は右肩上がりが間違いないでしょう。その代わり、転職は数回する必要があると思われます。もしくは今の会社の給与基準が上がるか?ですね。
監督を大事に出来ない会社はドンドン監督が辞めていく可能性が高くなります。なぜなら、世の中が現場監督を欲していますから!
労働者はお金を求めつつ、やり甲斐を求め、居心地を求める。そのバランスを兼ね備えた施工会社が今後残っていくんでしょう。
今後、職人争奪戦よりも監督争奪戦が熾烈を極めるんでしょうね。
※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。