カメラ機能と携帯端末をダブル搭載
TIアサヒは、2019年3月に発売した着脱可能な携帯端末搭載のトータルステーションの後継機種として、新たにカメラ機能を追加した新型トータルステーションを開発した。7月15日より国内販売を開始する。
新型トータルステーション「X-100Dシリーズ」は、本体にデジタルカメラ機能を内蔵しているため、測定操作と連動した自動撮影が可能。電子成果納品のデータ仕様に準拠した「CALSモード」も搭載している。
撮影したデータには、測点名などの情報が自動的に付加されるので、確かな作業記録として説得力のある成果納品ができるほか、書類作成時のミスや情報入力の労力を大幅に削減できるため、作業効率の向上も見込める。
同社によれば、カメラ機能と携帯端末をダブル搭載したトータルステーションは世界初だという。
スムーズな視準作業をサポート
内臓されたデジタルカメラは、固定焦点方式で基準被写体距離20mのカメラを採用。約10m以上の範囲で、ほぼピントの合った撮影ができるという。カメラのライブビュー機能を活用することで、スムーズな視準作業をサポートする。計測直後のチェック作業も、撮影データを見ながらの確認が可能だ。
また、4.7型HD液晶画面の着脱式携帯端末を搭載しているため、文字が見やすく、拡大や縮小、移動といった操作を指先で直感的に行うことができる。
スマートフォンのテザリング機能やWi-Fiルータを利用すれば、各社のクラウドサービスに直接アクセスすることも可能だ。急な図面変更などの不測の事態に対しても、社内とスムーズにデータ共有が行える。内蔵のメールアプリを使えば、ノートパソコン無しでデータの送受信もできるという。