処理期限に要注意!
その後、D社長と飲みに行った時、今回の話題が出ました。
「俺も、何も知らずに怒ったりしてすまなかった。あの後に調べてみたんだが、処理期限というのがあったんだな。その期限を超えるともっとややこしくなるというのを、もっと強く教えてくれれば怒らなかったのに!」
そう言われて、私もしっかりと教えればよかったと反省しました。このPCB問題のもう1つの恐ろしさは、処理期限が設けられていることです。その期限を過ぎると、3年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。
一部エリアでは、すでに受付期限が終了しており、近くで処理ができず、さらに遠くの処理場に持っていかなくてはならないという事象が起きています。詳しくは、環境省のポリ塩化ビフェニル(PCB)早期処理情報サイトをご確認ください。
「まさか、中古で購入した物件にこんな爆弾が残されているとは、本当に夢にも思わなかったよ!余計な出費があったのは痛かったが、でも隠したままだと不安だったよ。その不安のまま仕事をしたくなかったから、結果的には処理できてよかったよ」
D社長は、私にそう言ってくれました。この言葉が出るくらいなので、D社長は今後もどんどん事業を拡大されるんだろうなと思います。
幸い、私の会社は、全てのお客様がこのPCBの問題に対して協力してくださったため、すべての設備にPCBが入っていない、もしくは処分済みであることが確認できています。
しかし、日本中には、まだ先延ばしにしている会社も多いと思います。また、D社長のように、中古で購入した物件にPCBが入っており、購入してから余計な費用が発生してしまったという話を耳にすることも増えています。
「知らなかった」では済まされない問題なので、不安がある方は、外部委託をお願いしている担当者に問い合わせをするか、もしくは処理してくれる会社を調べて、その会社にお願いをすると良いと思います。
処理期限が近くなると問い合わせが殺到する可能性があるため、出来る限り早めに計画を立てて処理することをおすすめします。
最近、PCB含有コンデンサ関係の調査・処分業務が増えてきていますね・・・特に地方自治体さんで・・・。
コメントありがとうございます 保安業務従事者です
地方自治体で増えているとのことでしたが、やはり予算どりするのに苦労されている自治体も多いようですね
自治体だからと言っても予算には限りがございますし、また処分するには相当な費用がかかると思います
でも、ここで緩めることなく期限を守らせないといつまで経ってもpcbの問題は解決しないと思っております
貴重なコメにただきましてありがとうございました
引き続き宜しくお願いします
低濃度の方が高濃度よりも処理費用が安いのは間違いです
高濃度は補助金が出て中小企業なら70%の補助金が出ます
運搬費用も処分費用も補助の対象になるため高濃度の方が圧倒的に安いです
コメントありがとうございます。
また指摘していただきましてありがとうございます。
たしかに補助金の部分は抜けており、誤解を招く記事だったなと思いました。
コメントいただきましてありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。