竣工物件のガラストップを破損
さて、スッキリしたところで、降りようと足の位置をずらした瞬間、
「パキッ!!」
足を置いた部分が嫌な音を立て、変形したことを感じた。しばらく足を動かせず、その場に固まる小太り監督K。
恐る恐る足をずらしてみると、ガスコンロのピカピカしたガラストップ部分が見事に割れていた…。
その後の引渡しでは、施主に平謝りしかできなかった小太り監督Kだが、幸い引越しまで余裕がある日程で、施主にも可愛がられていたため、少し苦言を言われる程度で済んだそうだ。
また、キッチンはコンロ部分のみを取り替えることが可能だったため、20万円程度の損害で済んだ。
小太り監督Kは、苦笑いしながら「俺が乗ったくらいで壊れるとは思わなかったよ!」と言っていたが、『いやいや、そのプロポーションなら壊れるのは当然だろ!(笑)』と、思わず心の中でツッコんでしまった。
それ以来、小太り監督Kは、絶対に住設機器に体重はかけないようにしているらしい。そして、高いところのホコリを落とす際には、お掃除グッズを活用しているそうだ。
床下点検での恐ろしい経験
小太り監督Kは人当たりが良いため、民間のリフォームや新築物件の定期点検にも関わる機会が多い。
しかし、リフォームの現地調査や定期点検で多々行うことになる床下点検は絶対に行わない。なぜなら、小太りだからだ。
だが、理由はそれだけではない。過去に恐ろしい経験をしたからである。
近年の新築物件の床下は、小太り監督Kでも何とか通れる広さに設計されているが、事が起こったのは築40年の古い物件の床下だった。小太り監督Kは、今よりもさらにふくよかだった。
耐震リフォームの依頼を受けた物件で、「現在の基礎の状況を把握するために床下の写真を撮ってこい」という上司からの指令を受けた、小太り監督K。
古く、ホコリ臭く、土むき出しの床下に単身で乗り込んだ。
床下の高さは45cmほど。床下点検用のつなぎを身につけ、ほふく前進の体勢でその場で回転しながら、四方の写真を撮り始めた小太り監督K。
すると、「ん?」。
2方向目を撮影するためのフラッシュで、“何かの存在”に気がついた…。
床下でアレとしばらく過ごす
少しの明りはあるものの、1m先は見えない床下。小太り監督Kは、その「何か」がいると思われる方向へ、恐る恐る懐中電灯を向けた。
懐中電灯で照らされた先には、目玉が2つ光っている。
ハクビシンだ…!(心の中では「ギャーッ」と叫んでいたに違いない)
全身の毛を逆立てたハクビシンが、今にも飛びかからん勢いでこちらを睨み付けていた。小太り監督Kは、本能で「やばい!」と感じたそうだ。
急いで床下から這い出ようとしたが、急旋回したあまり、ウエスト部分が床束に挟まり、身動きがとれなくなった。
パニックになった小太り監督Kは、懐中電灯の光でハクビシンをけん制しながら、上司の名前を叫び、必死に助けを求めた。
上司と施主は、小太り監督Kの異常な様子に慌てて救出を試みたが、引っ張ってもなかなか抜けない。
上司も床下にもぐりこみ、小太り監督Kのウエスト回りの付属品を外し、押し出すようにKを少しずつ動かすことで、やっとの思いで救出した。
時間では15分ほどの出来事だったが、小太り監督Kには3時間くらいに思えたという。懐中電灯のけん制の甲斐あってか、気がつくとハクビシンはいなくなっていた。
小太り監督Kの救出後、スマートな上司が床下の写真を撮影して、無事に調査は終了。施主に情けない姿を見せてしまった小太り監督Kだが、無事にこの物件は受注ができ、滞りなく耐震改修リフォームは完了した。
セクハラネタのくだりは、この業界で働く女性ならあるあるなのではないでしょうか(^-^;
セクハラ合いの手は笑った、というか超わかる
怖くてつい合いの手しちゃうんだよね…これからは気をつけます…
タイトルはアレですが、結局のところ「紅一点を満喫してきた」というお話ですね。
なんでもかんでも、セクハラと謂うのは、女性を売りにしたパワハラですがね(;´д`)?
>雑談をするときも、ゲームやギャンブル、野球、夜のお店等の話がよく出てきて、話についていけないことが何回もありました。
高学歴男性にもあるあるですよ。