わからなくて当たり前
「社長は俺たちのこと何もわかってない」
時々耳にするこんなフレーズ。でもそんなこと、当たり前です。というか、社長があなたのことをわかってちゃいけないのです。
今回はそんな話です。
仕事をする上では必ず「役割」というものがあり、それぞれに「視野」があります。視野というのは、その人が見えている範囲のことです。
現場には必ず職人さんがいます。実際に手を動かし、汗を流しているのは彼らです。例えば、鉄筋工の場合、鉄筋を組むことが彼らの役割ですよね。
そのためにせっせと鉄筋を担いで歩き、結束線とハッカーを巧みに使って組み立てていきます。その時、彼らの視野は「手元」です。手元を狂わせては危険ですし進まないわけですから、彼らの視野は自分の手元であって然るべきなのです。
では、そんな鉄筋工に指示を出す、現場監督はどうでしょうか。
彼らと同じ場所を見つめてていいのかと言われると、そんなはずありませんよね。それ以外のたくさんの職人さんも見なければいけないわけですから。
きちんと進んでいるのか。きれいに組まれているのか。危険な箇所はないか。期日に間に合うペースか。次の職種にうまく繋げられるか。資材は足りているか。
多くの人を管理する役割が現場監督には与えられており、一人の職人さんの作業をずっと見張っているわけにはいかないのです。現場全体を見ていなければいけません。
その時の視野は手元の鉄筋ではなく、それ以外の全員を見渡せるくらい、広い範囲を包括しなければいけないことになります。
つまり、職人さんよりも広い視野が必要になるのです。
ただし、鉄筋一本一本の組み方などをしっかりと見れているのかというと、それは無理です。広く見渡しているが故に、細かいところには目が届かないのです。
これが役割の違いであり、それによって視野が全然違うということがわかっていただけたと思います。一本の木を見るのか森全体を見るのかでは、その美しさはまったく違います。そして、どちらにも美しい部分はあるわけです。
見えている世界が違うわけですから、もちろん大切に思うものも違ってきます。
作業の品質だけではなく、人とのつながりの濃さだったり、情熱をかける場所だってまったく違います。
極論だなぁ。
「社長が、俺らのことわかってる」のは、そんなに悪いことではないはずだ。
「俺らのことをわからなければまずい状況」であれば、この通りとも言えるがね。
各々が、役割を果たしていれば何も問題ないだろうが、ぶら下がる従業員が多いのだから仕方なかろうに。
従業員は、給料を上げて貰うために、常に105%で仕事を完遂してれば毎年5%給料上げてもよかろうが、実際はコントロールしてもらわなければ自分の口さえ賄えない人らがほとんどだからね。こういう事を自ら実践できる人が該当する記事だね。
弊社は、安全性よりも金だけを見ています。何か起きれば担当者と上司だけを罰せれば良いと思っているからです。情けない事ですが、それが現実です
現場監督は「職人と注文者の間にある全て」を補完する役割のポジションだと思っています。
職人の中に見積り作ったり、工程を組んだり、お客さんとの調整ができる人がいれば、監督に仕事はありません。
工事計画は立てられるけどお客さんと調整ができない職人がいればお客さんとの調整が監督の役割だし、計画も立てられず言われたことしかできない職人なら工事計画からが監督の仕事になる。
極端な話、職人が現場作業ができなければ(実際は他の職人に委託しますが)そこからが監督の仕事です。
まさしくその通りだと感じました。見積りをつくる職人のくだりも極論的にとても腑に落ちるいい例えでした。多くは語らずとも噛み砕いて経験者、現任者に役割を理解させるもしくは共感させる一文です。
確かに極論ではあるが根本を分かりやすく言えばその通りと感じます。
そのバランス感覚が経営者に求められ、そして誰でもできるものでもないし、難しいのはこの業界が建設という大分類の下に様々なジャンルの専業がいること
妥協するための極論ですよね。
視野が違うのと、気持ちを理解するのは、関係ないかと思います。
お互い分業でやっているからこそ、お互いの気持ちを理解することが、仕事のパフォーマンスを上げることにつながると思いますし。
気持ちを理解しつつ、お互いの連携もうまくとる事は不可能ではないし、常にそこを目指して仕事するべきだと思います。
わからん社長はコミュニケーション~が足らんな❗アホや
会社や現場全体考えながら仕事してる職人も少なからずいますよ。