現役講師がオススメする勉強方法
受検申込書を提出し、いよいよ勉強スイッチも入ってくる頃ではないでしょうか。
今日の記事では、施工管理技士資格取得の学校の現役講師がオススメする「勉強方法」について紹介していきます!
最初に、私のモットーでもあるこの言葉から見ていきましょう。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
これは、相手を知って自分を知っていれば、負け知らずですよという意味の孫子の兵法です。
では、施工管理技術検定試験においての敵とは…?
それは「試験問題」ですよね!そして、己の弱点も知りましょう。これが勉強の重要なステップです!そうすれば、試験に不合格となることはないだろう…って話です。
これでは抽象的すぎて、「じゃあどうすればいいの?」ってなりますよね(笑)。今から詳しくその話をしていきましょう。
「敵=試験問題」を知る
敵というのは、先ほども述べた通り「試験問題」です。しかし、実際の試験問題で何が出るかまでは予測できません。
何を参考にするかというと、過去問ですよね。ネットとかを見ても、”過去問を徹底的にするのが王道!”的な記事をよく目にすると思います。
過去問、めちゃめちゃ大事です。勉強が得意な人は5年分の過去問を繰り返し勉強して、間違えた個所を掘り下げて勉強することで、十分合格できるレベルに達すると思います!
ただ、この勉強法はちょっと効率が悪いです。
なぜかというと、試験問題は年度ごとに進めていくと、いろんな分野を縦割りにした状態で勉強を進めていかないといけません。つまり、いろんな問題をつまみ食いしているような状態なのです。
脳科学の観点からみてみよう
話は少し変わりますが、人の脳というのは、1日で7割忘れるようにできているそうです。
「え…!?7割忘れる?3割しか残らへんやん!あかんやん!」
いや、そうなんです!あかんのです!なので、合格するためにはこれを6割(余裕をもつなら7~8割)にもっていかなあかんのです。
どういうときに7割忘れるかというと、例えば「今から言うランダムな数字の列を10桁覚えてください」って言われた数字列は、翌日には7割忘れちゃいます。
これはなぜかというと、この10桁の数字に意味がない、丸暗記だからです。この10桁を暗記するためには、語呂合わせしたり、数字に意味付けしてあげることで記憶力はアップします。
これを勉強に置き換えると、用語とか数字を丸暗記するのではなく、イメージで覚えたり、内容を理解することで記憶力はアップします。点で覚えるのではなく、周りの項目を関連付けて理解することで線や面で記憶し、忘れにくくすることができます!
ここで、さっきの過去問の話に戻りましょう。過去問というのは、点で勉強している状態になります。
例えば、土工事の土質調査に関する問題は年1問しか出題されません。過去問5回分するのであれば5回出題されているわけですが、1年分勉強するのに早くても数日、遅い人なら数週間かかることもあるでしょう。
そうなると、土質試験の問題を次勉強するまでに数週間かかる…。勉強が苦手な人ならもう忘れてますよね。これでは理解度はあがってきません。
私がオススメする勉強法は、分野別の問題集で、項目ごとに徹底的に勉強する。このほうが記憶力は上がります!
過去問で勉強をするなら、令和3年の第1問目の次は第2問目にいくのではなく、令和3年の第1問目の次は令和2年の第1問目、次は令和元年の第1問…という感じで、似たような問題を連続して勉強してください!
そして理解できたら、次の問題という流れで進めていきましょう。