図面・現場施工管理アプリを展開するスパイダープラス株式会社は3月29日、東証マザーズ上場から1年の節目に記者会見を開いた。
同社は2021年3月30日に、”建設DX銘柄”としては初となる上場(東証マザーズ)を果たした。代表取締役社長CEOの伊藤謙自氏は上場からの1年間を振り返りつつ、「働き方改革関連法の施行に5年の猶予を与えられているが、その猶予も2年後に迫っている。建設業界の月間平均残業時間も業界単体で見れば減少傾向だが、他業界と比較するとトップクラスだ。人員も年々減少している」と、建設業界の課題を提起した。
同社が展開する「SPIDERPLUS(スパイダープラス」は、こうした課題に対して建設現場の膨大な図面・写真・検査記録をクラウドで一元管理する、建設・メンテナンス業向けの図面、現場管理アプリ。会見では、利用者数について、2021年末時点で契約社数が1200社、ユーザー(ID)数が48,767IDと、それぞれ前年比で52%増、26%増と上場以降も順調に拡大していることをアピールした。
法改正や建設DXの急ピッチな進展を踏まえ、2024年4月を”マイルストーン”に据え、「現場でのデジタルの活用が当たり前の世界をつくっていく」(伊藤CEO)と覚悟を述べつつ、今後は開発・営業体制の強化を目指した先行投資を進めていく方針を示した。