本当に、書類なんて二の次か?
新米の頃、上司にこう言われた経験はないだろうか。
「書類なんか二の次だ!とにかく現場に出て、現場を覚えろ!」
言われた人は一体どれくらいいるだろう。私も新入社員1年目の時には、耳にタコができるくらい「現場に出ろ!」と言われた。書類なんかやろうものなら怒号が飛んでいたものだ。
しかし、そんな経験をした私はいまだに疑問に思うことがある。それは、あの時もっとこんな風にできていれば、仕事や段取りをもっと効率的に覚えることができたのではないか?ということだ。
そして、多くのベテラン現場監督が口にする「とにかく現場に出ろ」というのは、決してそれが全てではないということもこの記事では伝えたい。
ある日いきなり数量計算を任せられる
「現場に出ろ」と言われる理由は、現場でどういった施工を行なっているのか理解できなければ管理以前の問題だ、という意味が込められているからだろう。
しかし、人によっては、この教育方法が全く当てはまらない人もいる。まさに私がそうだった。
現場に出て、施工を見て、時には職人と一緒に施工を行なっていたが、私の場合、施工の仕方は覚えても、工事全体のイメージを掴むというのがなかなかできなかった。
そんな時、現場が変わり、教育してくれる所長も変わった頃だった。所長は私に設計書を手渡し、「工事数量を拾っておいてくれ」と一言放ち、それっきり何も求めてこなかった。
現場をやっていたので、イメージ、数量が拾えたのだと思います。
いきなり数量計算から入ると、そもそも資材の名前、作り方がわからず、最終形のイメージもできないので。
現場で作業見て覚えてから、三次元でイメージできるようになって、作る順番(段取り)覚えるのでは?
吸収力のある方がちゃんとしたデータを扱える人の元で習えたのでしょうね。
エクセルと三次元CADをちゃんと扱える人のデータって、それだけでもかなりの勉強になりますから良いものです。
最近は職人さんもYouTubeとかブログをやってるから方言とか用語も調べがつくので楽になりました。
昔は昼間は現場、夜書類と言われて育ちました。が、グレた神様になりました(o^・^o)
新人なんてパシリですよ。実際は
昔は今みたいにググってすぐわからないことがパッと出る時代ではありませんでした。まずは現場を見る、図面を見る、職人さんに聞くからがスタート。あとは先輩の仕事を見て盗む。向上心がどれだけあるが大切です。
自分にあった覚え方を見つける。
人それぞれ覚え方、身につけ方はバラバラですから。
現場の実施行を知らないまたは理解してない人が拾った材料・描いた施工図ほど当てにならないものはないと思う。
百聞は一見にしかずで、日々の作業の中で見た・聞いたの経験の蓄積により、1つの工程に関わる業者と施行時期と1日毎の進捗を把握する。
それが出来るようになって、次の作業の事前段取りや工程調整などが先が見えてくると思う。
確かに、完成する物は同じ物であったとしても、最終完成形をイメージ出来ているか、いないかで、そこに至るまでのプロセスに大きな違いがあると思います。
そして、完成形をイメージする手法の1つとして、積算は極めて有効だと思います。
でも、入口はそこじゃ無いと個人的には感じます。
私が思う理想のステップは、まずは、訳の分からない状態から現場を経験して、その後で施工図を担当して、その後に積算を担当して、更に、その後で現場を担当する。そしたら最強監督の出来上がり。
安全はそれらの業務をやりながら吸収する感じと思っています。