施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

ベテラン三銃士から学ぶ。施工管理は「十人十色で個性的」

  • キャリアを考える
公開日:2022.07.19
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有

コミュニケーションの達人Tさん

3人目は、現場に来るとずっと喋り倒しているTさん。仕事の話が20%、残り80%は世間話なので、職人さんにとってはたまに面倒なこともあるらしい(笑)。それでも気さくに声をかけながら現場を回る。当然、一服や昼ご飯なども一緒にするし、何やらいつも楽しそうな雰囲気だ。

「施工管理はどんな人が向いているのか?」という質問に対して、「コミュニケーションが取れる人」という回答をよく聞くが、これを体現したような人がTさんだ。

これは施工管理なのか?と思うこともあるが、確かに施工管理の実務とは少し違う。お喋りの目的は、「情報収集」だったり「信頼関係づくり」だったりするわけで、実はこのお喋りがピンチな時に役に立つものだ。

そもそも、職人の世界と施工管理の世界とでは流れる時間も違うし、現場で見ている視点も違う。同じ現場にいながら全然違う。例えば、最近で言えば、物価が高騰している状況だが、職人さんは材料費や資材、副資材費の高騰に嘆く。それでも職人は材料を買わなければ仕事ができない。

施工管理はそういう状況でも、本来なら1円でも発注金額を抑えたい。似ているようで対極にある二者。そこで必要になるのは、お互いに歩み寄っての交渉だ。それを円滑に進めるためには、日頃から「信頼関係づくり」のためのコミュニケーションが欠かせない。

また、物価高騰と言っても、「正しい情報収集」は一般ニュース、ネットニュースだけではない。結局、真実を掴むには不十分なので、ニュースを見た時は「へぇ。。。そうなんだぁ。。。」とアクビをしながら聞いているくらいで充分だろう(笑)。

私たちが一番知りたい真実は、自分たちの取引先に打撃が及んでいるか?ではないだろうか。取引業者にヒヤリングして、今どんな状態に陥っているのか?本当に影響を受けているのか?影響を受けているなら回復に向かっているのか?まだまだ天井が見えないのか?などリアルな声を生で聞いていくと、良くも悪くも世間のニュースと違っているところが見えてくる。

現場から情報収集するのが最も早く、しかも有益な情報であることは言うまでもない。Tさんは施工管理でありながら、”情報屋”として80%世間話、20%仕事話で大事な情報を収集し、会社の行く末を左右する情報提供と対策を常に社内に提示している。

施工管理がコミュニケーションを取るべき理由は他にも様々あるが、こういった視点も非常に重要だ。

未経験から施工管理を目指すなら【PR】

自分の得意を伸ばし、個性ある施工管理者に

代表例として先輩3人を挙げたが、他にも、「労災事故ほどもったいないものはない」とKY運動に力を入れている施工管理者や、IT化で現場の効率化を図っている施工管理者など、施工管理の人たちは十人十色で、実に個性的だ。

もちろん得意不得意もある。ただ、やはりプロなわけで、施工管理の四大管理を疎かにしてはならない。不得意は克服して、基本的なことはしっかり身に付けたうえで、自分の強みを伸ばして特化していくことは施工管理として非常に大事だ。

全てパーフェクトを目指す必要はない。「あの人はここが少し弱いけど、あれはピカイチだよね!」と言われれば良いのだ。自分の得意なことがわからないという人もいるかもしれないが、施工管理は業務が幅広いので、きっと自分の強みを発揮して突出できる業務が見つかる。

自分が施工管理としてどんな風になっていきたいか、という目標を膨らまして日々の業務に勤めることで、施工管理の楽しさも変わってくるのだと私は信じている。

«12
  • この記事をシェアする18
  • この記事をツイートする2
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
“見えない努力は感謝されない” 施工管理技士5年目の私が意識していること
“見えない努力は感謝されない” 施工管理技士5年目の私が意識していること
失敗をして気付いたこと 土木施工管理技士として働き始めて、早いもので5年が経った。忙しい毎日の中で、様々なことを経験させてもらった。5年もこの仕事をしていれば、当然、嫌なことや失敗もたくさん経験した。 恥ずかしながら、自...
「スラムダンク」で考える建設現場。もし「桜木花道」が施工管理技士だったら?
「スラムダンク」で考える建設現場。もし「桜木花道」が施工管理技士だったら?
【職業病】人気アニメのキャラクターが施工管理技士になったら? 私は土木施工管理技士ですが、アニメのキャラクターを土木技術者に置き換えて空想する、一種の癖に悩まされています。完全に職業病です。 この悪癖を自分なりに分析した...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...

この記事を書いた人

滝之力-TAKInoCHIKARA-
この著者の他の記事を見る
大工職から施工管理職へ転身。住宅ハウスメーカーにて、施工管理と外国人大工技能実習生の教育、現場メディアを担当している。
「施工管理に取り組む姿勢」や「施工管理は楽しい」を発信する。
ベテラン三銃士から学ぶ。施工管理は「十人十色で個性的」 ベテラン三銃士から学ぶ。施工管理は「十人十色で個性的」

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • キャリアを考える
  • ベテラン三銃士から学ぶ。施工管理は「十人十色で個性的」

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様