施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

舗装工事とは?工事の種類や手順まで簡単解説

  • 技術を知る
『施工の神様』編集部
公開日:2022.11.16 / 最終更新日:2025.03.18
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有
舗装工事とは?工事の種類や手順まで簡単解説
目次
  1. 舗装工事とは
  2. 舗装工事の種類
  3. 舗装工事の手順
  4. 舗装工事のまとめ

舗装工事は、建設業29業種の1つで、道路などの地盤面を砂利や砕石などで締め固め、その上の表面にアスファルトやコンクリートを敷き詰める工事です。

道路の耐久性を向上させるだけでなく、人々の安全な暮らしを守るためにも舗装工事は欠かせません。

この記事では、舗装工事の目的や必要性、工事の種類、手順などについて見ていきたいと思います。

舗装工事とは

舗装工事(ほそうこうじ)とは、道路などの地盤面を砂や砂利、砕石などを数層にわたり締め固め、その上の表面にアスファルトやコンクリートを敷き詰める工事のことです。

道路の耐久性を高めるだけでなく、景観を美しく保ったり、歩行者や自動車が安心・安全に通行するためにも、舗装工事は必要な工事と言えます。

舗装工事の目的・必要性

舗装工事が行われるのは道路や駐車場などがありますが、舗装されていない地面を想像してみてください。凸凹だったり、雨が多い季節で道がぬかるんでいたりすると、小さな子供や高齢者、自動車が通行するときに非常に危険です。

舗装工事を行えば、道路が平らになり、さらに天候の影響も受けにくい耐久性に優れた道路になるので、歩行者も自動車も安心して通行することができます。

舗装工事を行うことで、交通事故の発生リスクも軽減されます。また、道路の見た目も良くなるので、景観の維持・改善にもつながります。

自分の働き方に合った施工管理の仕事を見つける【PR】

舗装工事の種類

舗装工事は、主に「アスファルト舗装」「コンクリート舗装」「特殊舗装」の3種類あります。メリット・デメリットと合わせて詳しく見ていきましょう。

アスファルト舗装

アスファルト舗装は、アスファルトに骨材(砂利や砂など)を混ぜ入れて加熱し、敷き均してローラーなどで転圧する舗装方法です。

アスファルト舗装のメリット

  • 工事期間が1~2週間と短いため、工事費用を安く抑えることができる
  • 防水性や透水性を高めることができる。透水性に優れていると、水たまりができず、雨の日でも走行しやすくなる

アスファルト舗装のデメリット

  • 直射日光により、道路表面が高温になりやすい
  • 耐熱性や耐久性が劣るため、定期的な補修工事が必要

※関連記事:「アスファルト舗装」について詳しく調べる

コンクリート舗装

コンクリート舗装は、セメントや水、砂、砂利などを混ぜたコンクリートを敷き均し、養生しながら強度を出していく舗装方法です。

これまでの舗装工事と言えば、アスファルト舗装が主流でしたが、耐久性や環境負荷が少ないことから、近年ではコンクリート舗装が増えてきています。

コンクリート舗装のメリット

  • 耐熱性に優れている。夏の直射日光が当たっても、道路の表面温度が上がりにくい
  • 補修費が安く抑えられる

コンクリート舗装のデメリット

  • 施工に手間がかかるため工事期間が1~3週間と長くなり、工事費用も高くなる
  • 追加での工事が難しい

特殊舗装

特殊舗装は、道路や土地の目的に合わせて舗装を施す方法です。例えば、着色舗装や排水性舗装、凍結抑制舗装などが特殊舗装に該当します。

特殊舗装のメリット(※特殊舗装の内容によって異なる)

  • 排水性舗装を施すことで、水たまりができなくなる
  • 凍結抑制舗装を施すことで、凍結しにくくなる

特殊舗装のデメリット

  • 工事費用が高くなる

舗装工事の手順

舗装工事の基本的な手順を見ていきましょう。順番としては、下記のような工程で行われます。

路床(ろしょう)・路盤(ろばん)・基層(きそう)・表層(ひょうそう)などの道路の構造と合わせて説明します。

  1. 現場の事前確認・測量
  2. 路床工事
  3. 路盤工事
  4. 基層工事
  5. 表層工事

1.現場の事前確認・測量

工事を開始する前に、発注者から設計図や仕様書などをもらい、必ず事前に現場の確認・測量を行います。

設計図を見ながら、内容に相違がないか、足りない情報がないか、事前に処理しておくことがないかなど、必要に応じてマーキングを行いながら確認します。足りない情報が見つかった場合は、追加で測量を行います。

その他、円滑に工事を進めるため、工事で使用する機械の手配や人員手配、騒音や振動対策、周辺地域への工事の周知なども準備していきます。

2.路床工事

路床(ろしょう)とは、道路の最下層の部分で、道路全体にかかる荷重を支えています。主に土でできており、厚さは約1mです。

路床工事は、重機(ブルドーザーやモーターグレーダー)を使って敷き均し、さらにローラー付きの重機で締め固めます。路床が不安定な場合、地盤沈下などを引き起こす可能性があるため、慎重に工事を行います。

3.路盤工事

路盤(ろばん)とは、路床の上にあたる中間層の部分で、上層と下層に分かれています。荷重を分散して、路床にかかる衝撃を小さくするクッション的な役割を担っています。

路盤工事は、路床の上に切込砂利や切込砕石などを撒き、路床工事と同様に、重機で敷き均し、ローラー付き重機で締め固めます。

4.基層工事

基層(きそう)とは、路盤の上にある層で、自動車などの荷重を均一に分散させて路盤に伝えます。

基層工事は、重機(アスファルトフィニッシャー)を使って150℃以上のアスファルト混合物を敷き均し、ローラー付き重機で締め固めます。

5.表層工事

表層(ひょうそう)とは、普段私たちが目にしている道路の黒いアスファルトでできている部分で、舗装の最上層です。荷重を均一に分散させて下層に伝えます。

表層工事は、作業自体は基層工事と同じですが、歩行者や自動車と接する部分のため、基層工事よりも密度の高い材料を使用します。表層は道路の顔とも言える部分のため、重さや摩擦に強く滑りにくいこと、平坦に仕上げられること、水に強くひび割れや変形しないことが重要です。

舗装工事のまとめ

舗装工事とは、道路などの地盤面を砂利や砕石などで締め固め、その上の表面にアスファルトやコンクリートを敷き詰める工事のことです。

道路の耐久性を高めることはもちろん、舗装工事を行うことで、歩行者や自動車も安心して通行することができます。さらに、交通事故の発生リスクを軽減し、景観の維持・改善にもつながります。

私たちが当たり前のように使っている道路は、舗装工事がなされているからこそ、安心して、普通に、誰もが、使うことができているのです。

土木業界で働くなら「施工管理求人ナビ」にご相談ください!
「施工管理求人ナビ」では、舗装工事の土木施工管理求人など広く扱っています。転職活動もサポートしていますので、気になる方はぜひ一度ご相談ください。
⇒転職アドバイザーに相談してみる
  • この記事をシェアする0
  • この記事をツイートする0
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
アスファルト舗装とは?メリット・デメリットを簡単解説
アスファルト舗装とは?メリット・デメリットを簡単解説
アスファルト舗装とは アスファルト舗装とは、アスファルトに骨材(砂利や砂など)を混ぜ入れて加熱し、敷き均してローラーなどで転圧する舗装方法のこと。 比較的施工しやすく安価であることから、道路や駐車場、空港の滑走路など幅広...
「道路舗装と最も関係が深いスポーツ」 車いすマラソンの喜納選手が語る”日本の道路の美しさ”
「道路舗装と最も関係が深いスポーツ」 車いすマラソンの喜納選手が語る”日本の道路の美しさ”
【年収700万円以上】 建築・土木施工管理の求人[PR] 道路舗装と車いすマラソンの深い関係 全国の道路建設業者170社からなる(一社)日本道路建設業協会(道建協)は、 車いすマラソンの喜納翼選手を起用したオリジナルWE...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...

この記事を書いた人

『施工の神様』編集部
この著者の他の記事を見る
施工の神様とは、株式会社ウィルオブ・コンストラクションが運営する、「現場目線」の情報を伝える新時代の建設メディアです。

建設業では、しばらくの間、現場の「生の声」が置き去りにされてきました。
長らく3Kと呼ばれてきた建設業は今、国土交通省主導による働き方改革やi-Construction、若手人材の確保育成、資格制度の見直し、地域防災の観点などから、大きな変革期を迎えています。
施工の神様は、施工に関する技術やノウハウ、体験の共有・伝承・蓄積という側面に加え、実際に建設現場で働く建設技術者・技能者の生の声を、建設業界および世間一般に伝えるという役割も積極的に担ってまいります。

個人・企業を問わず、取材してほしい方・執筆協力いただける方・PRしたいことがある方を募集しています。 お問い合わせはこちらへ。
舗装工事とは?工事の種類や手順まで簡単解説 舗装工事とは?工事の種類や手順まで簡単解説

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • 技術を知る
  • 舗装工事とは?工事の種類や手順まで簡単解説

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様