「針の穴を通す」ような心境
――今のお仕事について、教えてください。
奥西さん 企画課の業務としては、事業を進めていく上で、社内の様々な部署はもとより、外部の関係機関との協議調整を行うことが主な仕事となっています。
われわれ事業者の立場として、早期に道路をつなげることは大切な役割の一つです。計画では海上部を通すことになっていますが、非常に技術的に難易度が高くなりますし、そうした技術的な課題を着実に克服していくことも重要です。さらに、そうした技術的裏付けのもと、コストにも十分留意しながら事業を進めていくことも必要で、その両輪のバランスも非常に大切だと意識しています。
八木さん 私も課長と同じ気持ちでやっています(笑)。共同事業者である国土交通省や自治体との協議・調整のほか、大阪湾岸道路西伸部事業を広く知っていただくための広報などを担当しています。
ヒト、モノ、地域の架け橋となる事業にしていきたい

連続斜張橋の模型(阪神高速提供)
――阪神高速の社員にとっても、期待が膨らむプロジェクトだと思いますが、今の仕事のやりがいについてどうお考えですか?
奥西さん 多くの若い社員が様々な課題に直面しながらも、事業を前に進めようと日々奮闘している姿を目の当たりにしています。私の役割としては、そうした社員の思いを早くカタチにするための基盤づくりにあるとも考えています。今経験している技術をこれからしっかりと継承していく大切な存在ですので、実務的な経験をどんどん積めるような環境を早期に整えることも大切だと考えています。
また、この事業は、阪神高速だけの事業ではありません。多くの関係者の方々のご理解、ご協力の上で成り立っている事業であり、われわれはその1パートでしかありません。まさにヒト、モノ、地域の架け橋となるような道路になれば、とそういったところにやりがいを感じているところです。
八木さん これだけ大きなプロジェクトに関われる機会はそうはないと思っています。その分調整ごとで苦労をすることも多いのですが、最終的にカタチにできることを思えば、その苦労がやりがいになっていくのかなとは思っています。イベントを担当している立場上、住民の方から「いつできんの?」といった声をよく聞きます。地元の方々からたくさんの注目を集める事業に携わっていることも、やりがいになっています。
社内の風通しが良く、なにかと動きやすいのが魅力

大阪湾岸道路西伸部事業として現在行われている駒栄工区開削トンネル工事の様子(阪神高速提供)
――阪神高速という会社の魅力はなんですか?
奥西さん 月並みかもしれませんが、自分の考えや思いを比較的発しやすいところかと感じています。社内の風通しの良さが、私にとっては魅力的です。また、社員がチャレンジすることに対しても柔軟な姿勢で受け入れてくれる環境もあり、なにかと動きやすい職場環境だと思っています。
八木さん 道路の老朽化がニュースにもなっている通り、道路事業の主軸が建設事業から改築更新、修繕といった事業に移り変わりつつある昨今ですが、阪神高速では、大阪湾岸道路西伸部のほかにも、淀川左岸線2期や延伸部といった新規建設事業も進めています。それが魅力だと思います。これだけの大きな建設事業が、しかも複数同時に動いているというのは、当社ならではのことなのかなと考えています。
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