女性社員と話をしたのがきっかけで、入社
――田畠さん、入社何年目ですか?
田畠さん 入社2年目です。
――入社した理由はなんでしたか?
田畠さん 工業高校の建設科というところに入学したのですが、そこで土木について勉強して、興味を持つようになりました。2年生のとき、高校の改修工事があり、当時施工していた小川工業の建築現場を見学する機会があったのですが、そこで女性の社員の方が働いていました。このときにいろいろなお話をすることができ、小川工業に入社したいと思うようになり、土木の社員として入社しました。
――入社してからどんな感じでやってきましたか?
田畠さん 1年目の最初のうちは1ヶ月ごとに違った現場に入って、いろいろな土木工事を体験しました。11月ごろからは関根さんがいる現場に固定メンバーとして加わりました。
関根さん 私がいるということで、田畠が入りました。現場に馴染めるようにいろいろと私が面倒を見ていました(笑)。
現場の近隣回りは女性のほうが向いている?
――今の現場ではどのようなお仕事をしていますか?
関根さん 書類づくりや発注者との立会いなどを中心にやっています。まだ勉強中のところも少なくないですが、ベテランの方々の指導を受けながらやっています。現場管理は基本的に若手社員に任せていますが、定期的に現場に立ち会って、納入材料や出来形などの確認をしています。あとは、田畠と一緒に近隣へのお知らせを配布したり、現場周辺の巡視をしています。女性のほうが柔らかい雰囲気で会話や対応ができると感じているので。
――田畠さん、今はどのような仕事をしていますか?
田畠さん 今は主に測量をしながら、先輩方と一緒に現場を動き回って、その都度指示された作業をやったり、安全書類のとりまとめをしています。
やりがいも感じています。この工事では、現場が始まる前の状態を知った上で入れているので、現場が日々変化しているのを確認しながら、楽しく仕事ができています。
――同じ現場に関根さんがいるのはどうですか?
田畠さん やっぱり、話しかけやすいし、聞きやすいです。
会社に「こうしたら働きやすくなる」と言い続けてきた
――小川工業の女性の働きやすさについてどうお感じになっていますか?
関根さん 私が入社したころは、私自身がと言うより、周りの方々が動揺することが多かったように思います。それを加味しても、周りから良くしてもらったと感じています。
建設業にはコワい人がいるイメージがあったのですが、自分が想像していたよりも、優しく受け入れてもらったと思っています。その上で言えば、入社した直後は、男女共用のトイレだったのですが、しばらくして女性専用のトイレを用意していただきました。
入社してから、私なりに「こうしたらもっと働きやすくなる」と思うことをちょくちょく会社に言ってきたのですが、けっこう意見を取り入れてもらい、現場に反映してもらいました。
たとえば、以前夏場に現場で着替えるときは、トイレでコソコソ着替えていたのですが、今は女性用更衣室をつくってもらっています。私が今まで仕事を続けられたのは、会社が私の意見を聞いて、いろいろと対応してくれたからなのかなと思っています。
――田畠さん、今まさに勉強中だと思いますが、こういうスキルを身につけたいというのはありますか?
田畠さん 強いて言えば、測量は高校のときから好きだったので、まずは測量のスキルを上げたいという気持ちはあります。
日々の測量は、自動追尾のトータルステーションを使用しているのですが、これのデータ入力は先輩方がしてくれています。今後は施工に必要な座標をCAD図面から拾い出し、データインプットも含めて、早く自分一人でできるようになりたいです。わからないことばかりなので、先輩にドンドン聞いて、一つひとつ身につけていきたいです。
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