時代に逆行している
あなたはそうやって技術を習得できた。その経験は素晴らしいことだと思います。ですが、その経験をそのまま新人に教えるのは違うように思います。
Excelがあるのに計算機を使わせるというのは、ポンプ車があるのにモッコでコンクリート運ばせるようなもの。時代は進化しており、だから効率化が実現してきたわけです。
要するに、業務で積算ソフトを使っているのに計算機を使わせたりするのは、ナンセンスだと言いたいのです。無意味とは言わないまでも、時代に逆行していると言わざるを得ません。
ハイスピードで変化しているこの時代において大切なことは、新入社員にハイスピードで今の皆さんの技術を習得してもらうことです。その上で、皆さんが思いつかないような効率的な技術を新たに作り出してもらうことが大切なのです。
みなさんの責務は、自分たちを超える人物を育てることです。それが進化なのですから。そのためには、教わった通りのことを教えていては間に合いません。
新人が、どうやったら無駄な動きをせず、ハイスピードでみなさんと同じ動きができるようになるのか。それを考えて教育をすることが重要だと考えます。
※この記事は、『 【インスタで学べる】1日たった3分で学べる建設コラム 』の記事を再編集したものです。
建設系の学校を卒業していれば、CADの製図とかも習っている人は多く、学生でも利用できる人は多いのでは?と思います。
ただ、会社に入るとどのCADソフトを使っているかとかでかなり違いがあり、自分が使い慣れたソフトであればすぐに利用できるけど、違うソフトだと操作方法を覚えるまでに時間がかかります。現場はどんどん進行しており、施工図などは早く求められると思うので、そういう意味では手書きでもいいから急いで図面をかいて欲しいと思う人は多いのではないでしょうか?
あと、私は50代ですが、会社に入った頃にパソコンが普及し始めて、20代後半でパソコンが一人1台になり、いろいろなCADソフトも普及しはじめました。その流れに乗って手書きもできるし、利用しているCADソフトならサクサクとかけます。実際の施工で職人などが理解しやすい図面をかくのは、当然センスも必要ですが、手がきの頃の経験も大きいと思います。
ここ数年、何人かの新入社員と一緒に仕事をしていますが、最終的にはCADの方が後々転用がきくので覚えて欲しいけど、いま会社にあるソフトだと覚えるのに時間がかかるのであれば、現場が進行しているのであれば手がきでも構わないとは言っています。
お金を貰って修業するから修行期間が長くかかる。お金を払って修業すればこの期間は短く出来る。