宇宙やロボットに固執せず、やりたいことをやっている

石上研究室のラボ
――こちらの研究室ではどのような研究をしているのですか。
石上さん いろいろな研究をやっているのですが、最近の研究でハイライトすべき成果としては、実際の国際宇宙ステーションに我々が作った実験装置を持って行って、実験できる研究室だということです。また、ムーンショットプロジェクトの一環として、月面を整地する小さいロボットに関する研究開発を行なっています。あとは、電動車椅子の世界大会で3位になったことがあります。宇宙やロボットにあまり固執せず、やりたいことをやっています。
土木の分野でも、これまでの経験を活かして楽しくできている
――土木業界では現在、機械のチカラ、ロボットのチカラで土木を変えようとしていますが、石上先生はどのように見ていますか。
石上さん 私も変わると思っています。ロボティクスの研究者はいろいろなところに応用分野を求めに行っています。土木分野もそうですし、医療分野にもそういう動きがあります。私は土木学会の建設ロボット小委員会というところに数年前から参加しています。
そこで思ったのが、事前にちゃんと現地調査を行って、施工計画を立てて、あとの維持管理まで考えるのが、ロボット業界との違いだなということでした。モノをつくったり、作業したりする部分がロボットの出番なのですが、つくる以外の前後のこともちゃんと考えるというのは、大変勉強になりました。
モノをつくったり、作業する部分というのは、建設ロボットであろうが、宇宙ロボットであろうが、センシングして、動いて、掘るといった動作なので、基本的にはあまり変わらないと思います。土木の分野でも、これまでの経験を活かして、楽しくできているのかなと思っています。
世界で認められ、活躍する若者を育てていきたい
――抱負はなんですか。
石上さん いろいろな社会や分野をけん引していくような優れた先導者を輩出していきたいです。慶應に着任して10年が経ちましたが、すでに60名近い卒業生・修了生がおりまして、皆さん、多様は業種で活躍されています。今後も世界で認められ、活躍をする「人財」を育てていきたいです。
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