宿舎の近くに家畜場があったので、部屋がたまにクサかった(笑)

大隅半島の山々を堪能する小林さん(写真本人提供)
――シンドい思いをしたことはありましたか?
小林さん わりとストレスフリーで過ごさせていただきました。私はイヤなことはすぐに忘れてしまうタイプなのですが、それを差し引いても、ほぼストレスなく過ごせた感覚があります。
強いて言えば、実家である愛知が遠かったこととか、宿舎の近くに家畜場があったので、風向きによっては、部屋がクサかったり、火山灰でクルマが灰を被ったりがあったということぐらいです(笑)。
――休みの日はなにをしていましたか?
小林さん 旅行が好きなので、いろいろな場所にドライブしました。鳥刺し、黒豚、キビナゴやカンパチといった地元のおいしいものもたくさん食べ歩きましたし、もちろん登山もしました。
田舎好きにはたまらないロケーション

紀伊半島の山々を堪能する小林さん(写真本人提供)
――その次はどちらに?
小林さん 今の職場である近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所です。ふだんは和歌山県那智勝浦町にある大規模土砂災害対策技術センターで働いています。センターには、私を含め国交省職員は4人常駐しています。今年でセンター勤務2年目です。
――今の職場はどうですか?
小林さん けっこう良いところだなと思っています。私はもともと田舎好きなのですが、那智勝浦は観光地でもあって、おいしいものも食べられます。なにより、周りにたくさん山があるので、登山好きの私にとっては、たまらないロケーションです(笑)。
あと、3時間半ほどで実家に帰省できるのも良いなと思っています。前の職場が大隅だったことを考えると、格段の違いです(笑)。
自分がやりたい調査研究ができる

台風14号発災後、TEC-FORCEの一員として、宮崎県の被災現場に派遣された小林さん(左端、写真:国土交通省TEC-FORCE公式サイトより)
――仕事はどうですか?
小林さん センターでの主な仕事は、大規模土砂災害への対策に関する調査研究、実証実験になります。1年目は前任者の調査研究を引き継いでやりながら、自分がやりたい調査研究も進めていました。
たとえば、ドローンを使った調査研究などをやってきました。最近だと、能登半島に災害派遣(TEC-FORCE)というカタチで現地に入り、ドローンを飛ばして、被災状況などを調査しました。
あと、こちらの砂防事務所やセンターには、現場視察で来られる方々がけっこういます。その一行に同行して、現場に入り、現場説明を担当したこともありました。
――大変なことはありますか?
小林さん 業務が調査研究ということで、仕事自体が難しいというか、なかなか答えが出ないので苦労する、というのはあります。本省や国総研、大学の先生などに意見を聞きながら、研究を進めていっているわけですが、担当者としては、仕事がなかなか前に進まない部分に正直困ったこともありました。
自分の知らない分野を経験できるのが魅力

なにやら仕事中の小林さん(写真本人提供)
――砂防職の魅力について、どう感じていますか?
小林さん 砂防についていろいろ勉強させていただいていますが、まだまだ知らないことばかりです。もっとたくさんのことを学んでいきたいと思っているところです。
たとえば、雪崩に関することです。最近まで知らなかったのですが、雪崩も国交省の砂防事業の範疇に入っています。いずれ、雪崩を担当する仕事に就いてみたいと思っています。あとは、霞ヶ関の本省の仕事も経験してみたいです。
あと、砂防という仕事は、国交省だけではなく、むしろ都道府県が主体となって事業を進めているようなところがあります。都道府県の仕事については勉強不足と感じているので、いつかは都道府県の仕事も経験してみたいと思っています。
そういったことで、自分がまだ知らない分野を経験できるチャンスがあるというのが、砂防職の魅力だと感じています。
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ほぼ山の写真…笑
これからもお仕事頑張ってください!
自分について、仕事について、丁寧に取材してありわかりやすかったです!建築に関わってくれる人柄増えるといいですね。