日本建築学会は、10月に銀座通り周辺で開催される「銀茶会」にて、銀座三越の会場で展示され、実際にお茶席として使用される創作茶席の設計・制作案を募集している。
茶道に通じた依頼者のために誠意ある提案を行い、設計課題のように1/10模型を作成して講評を受けるだけに留まらず、コンペティションによって入選した作品は全銀座会催事委員会や日本建築学会建築文化事業委員会による指導のもと1/1模型を制作。その中でも最優秀賞を受賞した作品は銀座三越にて展示・使用を目的とした実施設計と制作を行う。
「銀茶会」とは、年に一度、銀座通りの周辺にお茶席を設けて行われる野点大茶会。当日は、表千家、裏千家、武者小路千家、江戸千家、遠州流茶道、煎茶道の六流派のお茶席や点茶を体験することができ、2024年で22回を迎える。2009年からは銀座三越の会場にて学生の設計・制作による学生創作茶席を展示・使用している。
応募締切は7月25日で、第一次・第二次審査委員長はいずれも平田京子氏(日本女子大学教授・建築文化事業委員会委員長)。
募集内容
- 概要:銀茶会での展示・使用を目的とした創作茶席の実施設計・制作案の募集。
- テーマ:「嘻笑(きしょう)」 喜んで笑い銀座を楽しむひと時を、との思いを込めて、「嘻笑」とした。(テーマは、本年の「銀茶会」のテーマと共通)
- 対象:建築やデザイン系の学校(大学院、大学、短大、高専など)に通う学生3名以上8名以下で構成された設計チーム。構造系のメンバーを含めることが望ましい。さらに、応募者の所属する学校が示す「活動指針」などで参加が可能な者。
- 規模:2畳を基本とし、縦4,000mm×横4,000mm×高さ2,400mm 以内に収まるもの。
- 材料・構造・仕上げ:自由
- 会 場:日本建築学会建築会館ホール、銀座三越9階 銀座テラス・テラスコート
- 条 件:
1)銀座(銀座三越)で展示・使用されることが考慮されている。
2)与えられたテーマへの取り組みや独自性がある。
3)構造面の自立性に問題がない。
4)茶席での使用が安全に行える。
5)外からお点前の様子が見えるようにする。
6)茶道口とにじり口を設ける。 - 著作権およびその利用:
作品の著作権は、作成者に帰属する。ただし委託したものが、この事業の趣旨に則して作品を『建築雑誌』やWebサイトへの掲載、全銀座会による印刷物やWebサイトへの掲載、審査会(インターネットなどを利用し公衆に送信することを含む)や展示などでの公表などに用いる場合は、作成者は無償で提出物などの利用を認める。 - 応募方法:提出物を、郵送・宅配便・電子メール等にて「応募先・問合せ」へ送付か持参する。なお、応募にあたっては以下事項に十分留意し、提出時に再度確認する。
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応募先・問合せ
日本建築学会 建築文化週間 学生グランプリ係
〒108-8414 東京都港区芝 5-26-20
TEL:03-3456-2056
E-mail:bunkajigyo@aij.or.jp