協力会社にも「最高の体験」を。元請けと協力会社のスムーズな連携
――顧客の成長に貢献できた、印象的な事例はありますか?
岡田氏 株式会社Forward様の事例が印象的です。同社は現場Hubに出会う前、社長が別の汎用的な管理ツールをゴリゴリにカスタマイズして「これでツール問題は解決だ!」と自信満々に導入したものの、現場からは『何これ?』と反発されていたそうなんです。
現場Hubに出会ったのはそのわずか3ヶ月後でしたが、社長は残りの契約期間の利用料を捨ててでも現場Hubへの乗り換えを決断してくれました。最初は社員の方々も「また似たようなツールか」と半信半疑だったそうですが、1ヶ月のトライアルを経て直感的な使いやすさが伝わり、いまはフル活用していただいています。
また、同社ではもともと報告書の作成工数に課題がありましたが、現場Hub導入後は現場からリアルタイムに受け取った写真をもとに即座に報告書作成できるため、以前は夜中や翌日に提出していたものが当日日中に対応できるほど効率化できました。
報告書書式ももともと使用していた書式をカスタマイズ対応し、スピードアップにより顧客からの信頼も向上、売上増にも繋がりました。
――こうした現場管理システムは、元請けだけでなく、協力会社(下請け)側の運用に乗るかどうかも大きな壁です。
岡田氏 私たちは、協力会社の体験も大切にしています 。「現場Hub」では、協力会社は利用料無料で元請けとスケジュールや案件単位でスムーズに連携できます。現場で日報を書く際もスケジュールの内容が自動引用されるため、白紙から書く手間もありません。この使いやすさから、協力会社が自社の案件管理のために現場Hubを使い始めるケースも増えています。
設備工事の面白さにのめり込む。原点はダイキン時代での現場経験
――岡田さんはダイキン工業のご出身ですが、設備工事への愛がほとばしっていますね。
岡田氏 ダイキン時代、機器を販売するだけでなく、工事も請け負っていました。作業着を着て現場に入り、現場調査、設計、積算、施工管理までやっていました。着工後も現場に立ち合い、搬入作業を一緒にやったり、レッカーを使うときなども間近で勉強させていただきました。
スケルトンの状態から、「このルートで配管を通そう」「この梁のスリーブを使おう」「給気はこっちに寄せよう」と現場で考え抜く。それがピタッと収まって、綺麗で快適な空間が出来上がるのは大きなやりがいでした。
――配管の取り回しや保温材の巻き方一つにも、職人の緻密な計算と技術が詰まっていますよね。
岡田氏 そうなんですよ。適切な機器を選定し、適切な換気量を計算し、快適性と省エネを両立させる。設備工事って、人々の暮らしや健康に直結する、本当にクリエイティブで価値のある仕事なんです。
今でも展示会に行くと、空調や換気の機器を見て興奮しますね(笑)。自社の社員をダイキンのブースに連れて行って、VRV(ビル用マルチエアコン)やエアハン(エアハンドリングユニット)や全熱交換器について異常な熱量で解説をしてしまって、ダイキンの方に「OBの方ですか?」と驚かれたこともあります(笑)。
そうした現場の面白さ、泥臭さを知っているからこそ、本気でこの業界を支えたいという「恩返し」の気持ちは常に持っています。
――最後に、現場Hubを通して今後どのような世界観を目指していますか?
岡田氏 創業時から、いかにフィードバックを集め、素早くプロダクト改善に活かすかに苦心してきました。先日のユーザー交流会では、全国から20名以上のお客様に参加いただき、エンジニアやデザイナーが直接フィードバックをいただき、その場で実装しました。エンジニアが自ら志願して、現場に1週間同行させていただくこともありました。
現場からのフィードバックを高速でプロダクトに反映し、顧客や協力会社との受発注や請求・支払いも完結するインフラを目指していきたいと思います。そして今後、工事会社の様々な業務を自動化するAIも実装していきます。
現場Hubを活用していただくことで、業務効率が上がり、売上と利益も上がる。そうすれば、社長も本来の経営に時間を使えるようになり、働きやすくなり、社員の待遇も良くなります。そうして業界全体が豊かになり、「建設や設備の仕事って面白くてカッコいい」と、新しい人がどんどん入ってくる世界を作りたい。
私たちの事業の目的は「建設業で働く方々の変革に伴走し、貢献し続けること」で、それはこれからもずっと変わりません。
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