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「屋根屋を誰もが憧れる仕事にしたい」 3.11・消費増税を経て感じた屋根屋のあり方とは

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大久保 崇
公開日:2021.07.02
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「屋根屋を誰もが憧れる仕事にしたい」 3.11・消費増税を経て感じた屋根屋のあり方とは

「屋根屋を誰もが憧れる仕事にしたい」 3.11・消費増税を経て感じた屋根屋のあり方とは

目次
  1. 屋根屋の仕事ってこれでいいのか?
  2. 屋根業界は専門的な分野なので嘘がまかり通ってしまう
  3. 消費税増による駆け込み需要で働き方が崩壊
  4. 売上8割ダウンでも、大手企業の下請けをやめた
  5. 自分たちの仕事は修繕ではなく予防だと思った
  6. 屋根屋を憧れの仕事にする

【屋根屋を誰もが憧れる仕事にしたい】3.11・消費増税を経て感じた屋根屋のあり方 / YouTube(みんなの屋根の相談所|石川商店)

屋根屋の仕事ってこれでいいのか?

1940年創業の屋根工事会社である株式会社石川商店(東京都品川区)。代表取締役の石川弘樹さんは「屋根屋を憧れの仕事にしたい」と語りますが、その裏には3.11による被災現場で感じた屋根工事の実態、消費税増税の駆け込み需要で感じた安全性よりも利益重視の働き方への疑問がありました。

「屋根屋の仕事ってこれでいいのか?」という自問の末にたどり着いた「カッコイイ屋根屋」のあり方について、石川さんに話を聞きました。

屋根業界は専門的な分野なので嘘がまかり通ってしまう

――石川さんが大事にしていることを教えてください。

石川 仕事に限らず、嘘はつきたくないというのがありますね。昔の自分がすごく嘘つきだったと思っていて自戒の意味も込めてそう思っています。屋根の仕事は、嘘をつこうと思うといくらでもつけてしまうから余計に気をつけています。

お客様と自分たちとの知識量が違いすぎるのと、現実、お客様は屋根が見えないからです。もしも僕が、今の知識で悪い人になったらすごいことになってしまうと思います。

――石川商店が新しく家を建てるよりも、修理や予防のことを推奨しているのはなぜでしょうか?

石川 一番はじめのきっかけは「3.11」(東日本大震災)だったと思います。当時は、リフォームとか修理ではなくて、多くの屋根屋の仕事は、大手から新築工事の下請けで成り立っていました。

石川商店も変わらず、下請けをメインに仕事をしていたのですが、下請けつながりで3.11の震災によって被害を受けた現場の応援にいきました。同じ大手から仕事を受けている業者であれば、施工マニュアルがしっかりと整備されているから多少は大丈夫なのではと思っていたのですが、全然そんなことはなかった。被災している家の工事は9割がほぼ手抜き。

マニュアル通りに工事していれば被災しなかったのにと。その時に、今の仕事の意味って何だったのかと疑問を持ちました。大手の傘下に入っていると工事単価も一律で決まっています。石川商店は少なくとも(震災の現場と比べて)3割増しの仕事をしていたので、こんなにもマニュアル通りにやってなかったのならそれは儲かるだろうなと率直に思いました。そしてそれで被災してしまっている。

もちろん、現地の方が地震の威力は違うとしても、しっかりと工事をしていれば、もっと被害をおさえられたのではないかと思います。それで疑問を感じ、モヤモヤしだして、そこから色々と考え始めました。

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大久保 崇
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フリーライター。
話しやすいと評判のインタビューと、コンテンツマーケティングの知識を活かしたライティングを得意とする。
建設系やHR系の業界で主に活動。読まれ愛されるコンテンツ作りを目指して日々精進。
Twitter:@takashi_okb313
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