あってはならない工事中の火災
私が海上自衛隊に勤務していた中で、某南の島の部隊で体験したことです。南の島の部隊に着任して初めて当直についた時のお話です。思い返すと、一歩間違っていたら建屋全焼になっていたかもしれなかったことがありました。
施工管理上、火災はあってはならないことですし、今回紹介するような事例は通常の職人であればやらないことだと思いますが、参考までにお読みいただければ幸いです。
本部庁舎の屋根防水工事で…「火災~!!」
私が当直に立つ日の前日に部下から「明日、本部庁舎(指揮官が勤務する建屋です。非常時には指揮所にもなります)の屋根のアスファルト防水工事で業者が屋上に入ります」と報告を受けていました。当直交代の申し継ぎでも前直者から同様の引継ぎを受けていましたので特に気にしていませんでした。
工事の立ち合いは部下が行うこととなっていましたので特に気にすることなく、当直勤務を行っていました。何事もなく午前中が過ぎ、部下が当直室にやってきました。
「業者も昼休憩に入ります。工事再開は13時からです」との報告を受け、「了解」と返しました。
12時50分過ぎだったと記憶しています。当直室の外窓から煙が見えたのです。その直後、外から「火災~!!」と大声がするのが聞こえました。
素晴らしいボスですね