首都高若手社員シリーズ第1弾【入社6年目 細井さん】
先日、首都高速道路株式会社の土木系若手(3年目~6年目)社員3名に取材する機会を得た。
この3名は、出身も入社年次も所属もバラバラだが、3名とも首都高のYouTubeチャンネル動画の出演者という共通点を持つ。首都高では、1年ほど前から若手社員を起用したYouTube用の動画をアップし続けている。
動画のテーマは、東品川・鮫洲の更新事業、高速大師橋の更新事業、日本橋区間地下化事業の事業紹介だが、事業のなにをどのように紹介するかは、出演者である若手社員自ら構想を練っているらしい。
今回、首都高若手社員3名に対し、首都高に入社した理由やこれまでの仕事ぶりのほか、YouTuber(?)としての抱負などについて、それぞれ話を聞いてきた。首都高若手シリーズ第1弾は、入社6年目で、東品川・鮫洲の更新事業に携わる細井雄介さんだ。
自前のインフラを自分たちで運用しているのも首都高の魅力
――首都高に入社した理由は?
細井さん 首都高は、大都市である東京の物流を支え、災害時においては、緊急車両などの通行を確保する命の道としての役割を担う、重要なインフラです。首都圏の都市機能を支えることに貢献する仕事に携わりたいと考え、首都高に入社しました。首都高は、自前のインフラを持って、自分たちで運用しているのも、魅力でした。
――首都高でなにをしたいというのはあったのですか?
細井さん 明確にこの仕事をやりたいというものはありませんでしたが、常に当たり前のように車両が通行できるよう、首都高を維持管理する仕事に携わりたいと思っていました。
――あまり転勤がないので、首都高を選んだということはなかったですか?
細井さん そういう面もなくはなかったです。私は東京出身なので、住み慣れたところで働きたいという気持ちはどこかにありました。
土木だったら高度な数学は必要ないと思った
――そもそも土木を学ぼうと思った理由はなんでしたか?
細井さん もともとものづくりに興味があったので、建築とか土木の方面を志望していました。東日本大震災以降、インフラの重要性というものを強く感じるようになったので、土木に傾きました。建築に比べると、土木はスケールが大きいのも魅力でした。
あとは、大学レベル以上の数学を苦手に感じるようになったので、土木だったら、それほど高度な数学は必要ないかなと思ったということもありました(笑)。
――土木のなにを学んだのですか?
細井さん コンクリート研究室に所属し、材料の特性について研究していました。劣化したコンクリートの維持管理や補修などに興味がありました。