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【首都高若手社員シリーズ第1弾】「常に当たり前に車が通行できる」を守りたい

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公開日:2022.06.02 / 最終更新日:2022.08.16
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実際の仕事はマニュアル通りにいかない

細井さん

――首都高での最初の仕事は?

細井さん 東京西局の土木保全設計課に配属されて、主に鋼構造物の補修設計を担当しました。都市高速である首都高では、鋼桁を多く採用しており、 担当箇所では古くなった鋼構造物が非常に多かったのです。

――初めての仕事なので、戸惑うこともあったのではないですか。

細井さん もちろんありました。大学ではコンクリートの研究をしていたのですが、最初に担当したのが鋼構造物だったので、そもそも鋼の構造物のことがよく分からない、というところから仕事をスタートせざるを得ませんでした。

たとえば、溶接接合部に発生した疲労亀裂の補修を行う場合、補修現地で亀裂発生状況と補修状況を自分の目で確認し、補修方法の妥当性と補修完了判断を行う必要がありました。自信を持って判断できるようになるために、関連知識を少しずつ蓄えて、レベルアップしなければならないことが大変でした。

あと実際の仕事は、マニュアル通りにはなかなかいかない、ということに強い印象を受けました。都市部に建設された首都高の構造物には、複雑な構造、特殊な構造が多く存在しますが、そういう特殊なケースに対応するには、経験を積み、試行錯誤することが必要だということを学びました。

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工種が多いので、学ぶことも多い

1号羽田線東品川・鮫洲更新事業の施工状況(4月中旬時点)

1号羽田線東品川・鮫洲更新事業の施工状況(4月中旬時点)

――現在担当しているお仕事について、教えてください。

細井さん 2021年10月に更新・建設局品川工事事務所に配属となり、1号羽田線の東品川区間と鮫洲区間の全長約1.9kmにわたる更新事業に携わっています。この更新事業は、迂回路を設置して、上り線、下り線を段階的に切り替えながら、通行止めを行わずに、上下線ともリニューアルする事業です。現在は、最終的に下り線となる道路部分の建設をメインに施工を進めているところです。

現場の安全管理、工事現場と隣接する東京モノレール、首都高の管理部門との施工協議、設計変更などを担当しています。下部工から上部工までの多岐にわたる工種があることに加え、東京モノレールと供用中の高速道路に両側を挟まれた制約条件の厳しい現場となることから、各工種における施工上の安全対策を熟考する必要があり、非常に学ぶことの多い現場だと感じます。

私が着任したころは、将来の下り線の橋脚が立ち始めたころでしたが、現在は上部工の桁仮設工事がかなり進んできています。

――東京オリンピックが終わったということで、工事の山場は越えた感じですか。

細井さん そうでもないですね。たしかに、「オリンピックまでに既存の1号羽田線を通行させない」というのが至上命題だったので、最初の段階の大きな目標は達成したと言えます。ただ、まだまだいくつかの山場が残っており、むしろ、モノレールと供用中の高速道路が近接する狭隘な現場での施工という意味では、「常に山場が続いている」という感じです。

――新たな道路は「100年以上持つ」そうですが。

細井さん はい、持ちます。たとえば、橋桁を覆うようなカタチで恒久足場を設置しているのが、この区間の橋梁の大きな特徴になっています。この区間は、海面が近いので、飛来塩分による腐食発生リスクが高いのですが、恒久足場で覆うことによって、飛来塩分や紫外線といった、橋梁本体への劣化因子の侵入を防ぐようにしています。

また、橋梁本体の耐久性も向上していますが、 それ以上に常設の足場があることにより、 構造物点検及び補修作業等が容易に行え、メンテナンス性が向上することも大きな特徴です。

多くの人に現場とのつながりを感じてほしい

――首都高のYouTubeの事業紹介動画にも出演されていますね。

細井さん 私はまだ1回しか出ていませんが(4月中旬時点)、土木を知らない人に土木構造物や首都高の更新事業について知ってもらうことを主眼に置いて、自分なりに考えて話しています。この現場は、比較的人々の目にとまりやすい現場なので、動画を見てもらうことで、多くの人が現場とのつながりを感じてもらうことを期待しながら、やっています。

――YouTuber(?)としての抱負はありますか。

細井さん とりあえず、「目指せ、再生回数1万回越え」ということですかね(笑)。

首都高リニューアルプロジェクト~東品川・鮫洲更新工事vol. 4 ボックスカルバート 編)~ / YouTube(首都高速道路株式会社)

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四国の犬
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