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「工事の面白さにのめり込む」元ダイキン営業マンがDXで挑む「建設業への恩返し」

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『施工の神様』編集部
公開日:2026.04.07
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現場Hub株式会社 代表取締役CEOの岡田光正氏(写真中央)と、取締役CTOの沖永凌氏(同左)、取締役COOの神崎翔太郎氏(同右)

現場Hub株式会社 代表取締役CEOの岡田光正氏(写真中央)と、取締役CTOの沖永凌氏(同左)、取締役COOの神崎翔太郎氏(同右)

目次
  1. 情報が点在し、転記が多く、探せない。アナログ管理の限界
  2. 汎用の業務管理SaaSでは対応しきれないニッチなニーズにも対応する
  3. 協力会社にも「最高の体験」を。元請けと協力会社のスムーズな連携
  4. 設備工事の面白さにのめり込む。原点はダイキン時代での現場経験

現場のリアルな課題を真に解決するツールは、現場を愛し、現場の汗を知る者からしか生まれない。

建設DXが叫ばれて久しい昨今、多機能な施工管理アプリが次々と登場している。しかし、1日に十数件もの現場を飛び回り、ギリギリのスケジュールを回す中小規模の設備工事会社にとって、それらは「高機能すぎて持て余す」という新たなジレンマを生んでいた。

そんな”現場のリアル”に寄り添い、中小の設備工事・メンテナンス会社に特化した業務管理システムを提供するのは「現場Hub株式会社」だ。代表取締役CEOの岡田光正氏は、新卒でダイキン工業に入社。空調工事会社向けの営業や経営企画、CVC室などを歴任する中で、自ら現場の職人と共に汗を流し、工事の奥深さにのめり込んでいった。そして、「現場の本当の痛みを解決し、建設業の変革に貢献したい」という思いを抱き、自らの手で建設業界の新たな未来を創るべく、スタートアップを創業した。

繰り返される転記・連絡や、終わらない報告書の作成業務。そんな建設業の現場において、本当に求められている「ちょうどいい」ツールとは何か。汎用の業務管理SaaSでは手が届かないニッチな課題まで泥臭く拾い上げる執念と、現場Hubが目指す「建設業界への愛と恩返し」の根源に迫った。

情報が点在し、転記が多く、探せない。アナログ管理の限界

――まずは、現場Hubが生まれた背景や、着目した課題感から教えてください。

岡田光正氏(以下、岡田氏) 空調業界特有の「夏は忙しいが、秋以降は暇になる」という業務の波の激しさがそもそもの事業の着想のきっかけです 。この差が激しいと通年で人を雇いづらく、待遇も上げにくい。それなら、閑散期にどうやって仕事を入れるかと考えたとき、最も重要なのが継続的な「顧客管理」でした。

また、設備工事の領域では、需要の8割以上が更新やメンテナンスです。社員数が10人未満の会社でも、1日に1人で4件、4人の職人で16件もの現場を回るようなケースが珍しくありません。しかし、現場の進捗や前回の作業内容などの情報は、事務所のホワイトボード、紙の日報、LINE、Excelなどにバラバラに点在しており、こういった会社では顧客管理以前に目の前の業務効率化が課題であると気づきました。

現場Hub株式会社 代表取締役CEOの岡田光正氏

現場Hub株式会社 代表取締役CEOの岡田光正氏

――大規模な一式工事を想定した多機能な施工管理アプリでは、そうした1日何件も回る現場にはオーバースペックになりがちですね。

岡田氏 そうなんですよね。空調機2、3台の入替工事のような、工事自体は1日で終わる内容でも、見積り、スケジュール調整、協力会社への連絡、報告書、請求書の作成と、業務フロー自体は長く、フローごとに転記連絡も多い。そして、そういう案件が毎日大量にあって、漏れなく管理する必要がある。ある会社の社長さまは、常に鳴り続ける電話に対応しながら、台帳や予定表を虫眼鏡を使って必死に確認し、全現場の進捗を頭の中で管理されていました。

だからこそ、「現場Hub」は、1つの現場をガッチリと管理するのではなく、1件1件は「ちょうどいい塩梅」で管理でき、たくさんの案件があってもしっかりと管理できるシステムを目指しています。機能としては、引き合い・受注から、スケジュール調整、作業当日の報告書、そして請求・入金確認まで、業務を一気通貫でカバーするクラウド型の業務管理システムです。現場のリアルな声から生まれた機能を備えており、メールや電話、ホワイトボードでの煩雑なやり取りを大きく削減します。

現場Hubの案件管理

そして、現場Hubを使っていると自然に顧客データが蓄積され、顧客管理ができるようになります。

たとえば、電話口で「5年前の夏にやってもらった5階の空調なんだけど」と問い合わせを受けたとき、従来の紙の台帳では探すだけで一苦労です。しかし現場Hubなら、物件名で検索すれば当時の見積りや写真が瞬時に出てきて、その場で後継機種の入替提案まで完結できます。また、直感的なUIにこだわり、80代の職人の方でもマニュアル不要で写真や日報をアップロードできるシンプルさを追求しています。

『現場Hub』の資料請求はこちら

汎用の業務管理SaaSでは対応しきれないニッチなニーズにも対応する

――現場の職人さんだけでなく、バックオフィスの事務作業もかなり軽減されるとお聞きしました。

岡田氏 そこが現場Hubの評価いただいている点でもあります。現場の職人がスマホで業務日報を入力すると、そのデータが集計され、「誰がどの現場で何時間働いたか」が即座に可視化されます。このデータに単価を掛け合わせることで、人工代や労務費としてそのまま勤怠管理に活用できるんです。

たとえば、30人の職人が20日勤務した場合、月間600枚もの日報が発生します。従来は、事務の方々がこれを手作業で転記し、承認フローを回して集計しており、現場ごとの原価や経費精算は本当に大変な作業でした。しかし、現場Hubでは集計用の画面からボタンをクリックするだけで、集計情報が一気に出力されます。

――会社ごとに労務費や人工代の計算ロジックは違うと思いますが、そこはどう対応しているのでしょうか?

岡田氏 まさにそこがポイントで、会社によって欲しいデータや計算のロジックは全く異なります。

1社1社の異なる業務フローやロジックを1つのSaaSパッケージに合わせるのではなく、顧客ごとに合わせた個別のカスタマイズ対応が必要だと考えています。業務設計と集計ロジックに関する打ち合わせを行い、顧客ごとにカスタマイズした集計シートを作成し、「集計カスタマイズ」というオプション機能として提供しています。

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施工の神様は、施工に関する技術やノウハウ、体験の共有・伝承・蓄積という側面に加え、実際に建設現場で働く建設技術者・技能者の生の声を、建設業界および世間一般に伝えるという役割も積極的に担ってまいります。

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