すがもりとは、寒冷地域/積雪の比較的多い地域の屋根などに発生する、塞ぎ止められた融雪水による溜水現象のことである。原理的には、屋根に積もった雪が室内の暖房熱と外気によって溶融/冷却され、融雪水として凍結/推積しながら溜水を生じるものである。一般的には、瓦屋根やトタン屋根は雨による水密性はほとんど期待できないために、すがもりによって溜水が多くなると、越水や毛細管現象によって、屋根材相互の継手の隙間から溜水が浸入して漏水事故となる可能性がある。尚、漏水事故は人間の生活に支障をきたすばかりでなく、建物の腐朽にも影響するとされる。