フレッシュキープ工法とは、生コンクリートの流動性を約3時間維持し、充填不良やコールドジョイントを防ぐ工法のこと。原理的には、セメント粒子の表面に混和剤が吸着して同粒子の再凝集を抑え、生コンの流動性を保持する時間を稼ぐもの。土木学会のコンクリート標準示方書では、練り混ぜから打設までを2時間以内、許容打ち重ね時間間隔を2.5時間以内と規定しているが、近年では生コン工場の数が減り、工事現場までの長距離運搬を強いられるケースが珍しくない。コンクリートの凝結を10時間~3日程度遅延できる、超遅延剤などがあるが、ブリーディング量が増し、型枠取り外し時期が遅れるデメリットもあった。フレッシュキープ工法は、大林組と竹本油脂によって共同開発された。