マルチ造波水路

マルチ造波水路とは、レベル2クラスの大規模な津波を再現できる(水理)実験施設のことで、原理的には、備え付けの軸流ポンプ/還流配管/造波板により、津波と一様な流れ、台風時などに生じる不規則波を生み出すものである。水路施設は長さ60m、幅1.2mであり、ポンプの回転数と向きを制御することで、任意波形の津波を生み出すことができる。なお、二段型(コブ型)の津波波形も再現可能である。マルチ造波水路は防波堤や防潮堤、洋上風力発電などの海洋構造物の性能確認以外にも、施工性や安全性の検証に使用するとされる。マルチ造波水路は鹿島によって開発された。

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