リングビームスキャナー”サターン”(SATURN)とは、地下空洞の三次元形状を高速で測る装置のことで、原理的には、ボーリング孔から地下空洞に、(円状に半導体レーザーの反射光を照射する)プローブを挿入し、壁面に当たった光をCCDカメラで撮影することで、捉えた光の画像をプローブの位置情報と組み合わせて多点計測によって把握するものである。リングビームスキャナー”サターン”(SATURN)は最大で直径10mまで可能、測定精度は直径5mで±1%以内、測定時間は孔1ヵ所当たり数秒程度のため、コストはレーザー距離計の従来型より1/6~1/3程度が見込まれている。リングビームスキャナー”サターン”(SATURN)は前田建設工業とNPO法人三次元工学会によって共同開発された。