巡航RCD工法とは、重力式コンクリートダムにおける高速打設技術のことで、鹿島によって開発された。原理的には、コンクリート端部の締め固めの合理化/コンクリートの連続搬送を行うもので、打設速度の速い内部コンクリートを打設速度の遅い外部コンクリートよりも先行させることで、打設全体の速度向上に寄与するものである。尚、プレート型端部締め固め機(短期間での法面成形)/SP-TOM用ベルトコンベヤー式ディストリビューター(コンクリートの連続大量搬送)の(鹿島による)開発によって、巡航RCD工法の一層の高速化が可能とされる。ちなみに、ディストリビューターによって2リフト(内部/外部)の同時施工ができるため、従来型に比べ打設速度が約29%/1リフト向上したとされる。