WEPシステム(気液溶解装置)

WEPシステム(気液溶解装置)とは、国立研究開発法人土木研究所/松江土建株式会社によって共同開発された水域の溶存酸素濃度を高効率で向上させるシステムのことで、原理的には、吸入水に酸素溶解して高濃度酸素水を精製後、自由調整により(上昇/下降して)直接吐出することで、底泥の巻き上げ/水温躍層の破壊がなく、有害物質の溶出の抑制/水質悪化の防止に寄与するものである。尚、WEPとは、Water Enviromental Preservationの略称で、従来型の深層曝気方式に比べ、気泡の発生なく底層のDO濃度を高めることで、早期に下層部の水質改善に寄与するものである。ちなみに、WEPシステム(気液溶解装置)の適用範囲は、一次側電源の供給可で、水深10~55m(低床式1~10m)とされ、高濃度酸素水を広範囲に水平拡散するため、事前の調査(密度躍層/塩分躍層)が必要とされる。

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