土木系への進学・就職は異端?
――なぜ土木の勉強を選んだ?
B 親戚にゼネコンで働いていた人がいたことや、東日本大震災があったことから、大学進学で土木を専攻しました。高校では、300名のうち、土木系に進学するのは知っている限り10名ぐらいでした。
A 大学の同級生で先に就職した友人は、全員金融系の会社に行きました。僕の周りの友人は、「土木系は現場仕事だし、イメージが悪い」ということをよく言っていました。
僕自身、建設業に抵抗はなかったんですが、良いイメージはなかったです。でも、先生や研究室の先輩らと話を聞いているうちに、気づいたら土木の仕事を志望するようになっていた、という感じです。
C 中学高校の同級生で土木工学科を志望した人はいませんが、自分が特別で、浮いているという意識はなかったです。特に土木に興味があったと言うわけではありませんでしたが、東日本大震災をきっかけに、漠然と興味を持ったので進学したという感じです。
――建設業界はブラックなイメージ?
C 勤務する現場によっては長時間労働もあることを聞きますが、残業代が付いているのなら、色々な経験を積めるし、若いうちは大丈夫だと思います。華やかなイメージはないですが、「やりがい」とか「楽しさ」を感じられる業界だと思っています。
B 建設業界に関しては、3Kのイメージがずっとありました。働き方改革の議論の中でも、建設と運輸分野だけ長時間労働の上限枠が異様に多いので気にはなります。実際に働いてみないとわかりませんが、先輩たちの話を聞いているとそんなイメージを受けません。
――建設業界をこう変えたいこということは?
B イメージが先行している業界だと思うのでそこは変えたいですね。ICTなんかもどんどん取り入れていけば良いと思います。
A 新国立競技場の建設現場の人が自殺したニュースがありましたが、一人で全部抱え込んでしまうからだと思います。現場は多くの人が集まって、協同して動かしていかなければならないところだと思います。思ったことや感じていることをしっかり言える環境が必要だと思うので、就職したらまず自身の現場から努力したいと思っています。
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