定例会議での現場監督のテクニック
定例会議では、現場監督としてのテクニックが問われます。
たとえば、客に信頼されず、先生に嫌われれば、納期も予算も無い無い尽くめの現場は、決して上手くいくはずがありません。取引施工業者とも険悪になり、変更、やり直し等で現場は滅茶苦茶になるのは目に見えています。
余分なコストも当然高額になってきますし、何よりも僕たち監督が一番困るのが、施工図の承認が下りないこと、そして客先との建物の色決めが進まないことです。
そして、定例会議の内容は、竣工時の建物の出来栄えも左右すると言っても過言ではありません。定例会議がうまくいかないと、設計事務所の先生と客先の意見を現場サイドが汲み取った建物にならないからです。
定例会議を上手く乗り切るコツは、良い人間関係を築くことに尽きます。「どうすれば、この人達とうまくいくか?」に徹底的にこだわる必要があります。
僕なりの現場監督としてのテクニックをパターン別にまとめてみました。
現場監督は断るな!
パターン1「先週色決めした内容を、やっぱり変更したい」
決定事項の変更は、正直よくあるパターンです。こういった内容は、その場ではっきり自分から「No」と言うのはやめましょう。嫌われます。
まずは担当の業者にその場で直接電話で確認しましょう。すると業者もたいてい無理と言ってきます。
そこで、客先に「すいません。もう無理みたいっす」と言います。これです。
パターン2「話がどんどん違う方向に向かっていく」
これもよくあります。時間が無い自分達にとってはまさにストレスです。
定例会議が始まったら、今日決めたい内容を先に言っておくと話を戻しやすいです。そうしましょう。
パターン3「色決めが出来ない優柔不断なお客」
たまにいます。色見品をみて、この中間の色にしてとか言ってきます。「はぁ?無理」とか言ってはいけません。
色決めは先に全体のコンセプト、木調なのか原色系なのかを決めてから進める。それに沿ってこちらからある程度誘導していきましょう。
・・・現場監督たる者、とにかく決して断らない事。施工的に何とかしてあげる。これが全てです。
基本的に前向きな姿勢でどんどん改善の提案(時にそれがコストダウン)をしていけば、自然とみんな協力してくれます。
「はぁ?無理」と心の中で思っても、絶対言わないようにしましょう!