ICT施工とは?
ICTとはInformation and Communication Technologyのことで、日本語にすると情報通信技術だ。建設業界でいうICTは、情報化施工のことを指す。
分かりやすく言うと、現場の情報が今まで測量データや設計データなど、バラバラになっていたのを同じ規格でまとめて、現場施工に利用していこうということ。それによって、現場施工が計画だけでなく、完成後も役所がメンテナンスをしやすくなる。
例えば、舗装に関して言うと、現状では役所の完成検査は設計との整合性を10m~25m置き毎に測量で確認している。そうすると、完成検査後に何か問題が起きた時、チェックしたところ以外で問題が起きると、何が原因なのか特定することはほぼ不可能だ。
だが、ICT施工にすると、全ての施工面の転圧や現場の状況がデータとして色付けされて残る。データを見ると何度転圧をかけたかどうかが色で分かるため、後日問題が起きても転圧不足が原因だということがすぐに分かる。役所としても管理がしやすいメリットがある。
ICT建機、3DMC(マシンコントロール)と3DMG(マシンガイダンス)
ICT建機は、3DMC(マシンコントロール)と、3DMG(マシンガイダンス)の2つに大別できる。2Dもあるが、今回は触れないでおく。
3DMC(マシンコントロール)と3DMG(マシンガイダンス)は、自動車でいうところの自動運転(マシンコントロール)と、カーナビゲーション(マシンガイダンス)に近い感覚だ。
3DMC(マシンコントロール)、3DMG(マシンガイダンス)どちらに関しても、その現場においてどのような施工をするか設計図面データを入れる。3Dは、バケットの刃先の位置をGPSによって読み取っているため、どこの現場に行っても、設計図面データさえコントロールボックスに入れてしまえば、施工することが可能だ。
大規模な造成や地盤改良をやるような大手ならいいんじゃないでしょうか。
非常に有効な技術ではあるとおもいますが、街中では土中に支障物(不明管)等があったりと3DMCでは不可能ですし、そもそも設計自体がだめ過ぎて、設計をそのまま入れるなんて怖くてできないですね。
それにデータ化したところで発注者は安パイのために「今まで通り紙媒体の資料もつけてくれ」って言うにきまってますよ。
そのとおりですね。。
国交省のi-Con体験って何が目的なんですか?あれも税金ですか?