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危ない土地に住むと税金3倍?土木の意見が「災害大国」を救う

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公開日:2018.10.02 / 最終更新日:2018.10.03
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危ない土地に住んだら、固定資産税3倍に?

建設通信新聞・服部さん

日本は安全神話が浸透しすぎている気がするのですが、実は日本の国土っていうのは全く安全じゃない、むしろ危険な国土だと言っても過言ではないと思います。

想定しうる限りの災害に対して、どのようなことをしていけば良いのでしょうか?

建設技術研究所・松田さん

まず、どのような災害が起こり得るかということを一通り考えてみることだと思います。

日本は「災害のデパート」と言われている通り、地震がとても多く、火山が各地にあり、川が非常に急なため洪水が起こりやすい。面積が少ないから渇水にもなりやすい。水を貯められないから何とかダムで貯めていますが、雨が降らなくなるとすぐに水が無くなってしまう。

アメリカとかヨーロッパとは全く違う国土の条件です。ちっちゃい平野におびただしい人間が住んでいるということです。

日特建設・藤代さん

これからはどこが一番危険でどこが安全かというのをもっと明確にして、人が住む住まないという防災に向けた町づくりが必要かなと思いますけど、どうですか?

応用地質・津野さん

これから人口も減っていくし、住む場所を限るっていうのはすごい良い案だと思います。住んで良い場所、ダメな場所を決める、土地利用を制限する、この場所にはこういう物を作ろう、ここは作っちゃダメ、と区分けしておくのは良い案ではないでしょうか。

建設技術研究所・松田さん

そうですね、あとは規制をかけるという方法もあるでしょうし、税金で対応する方法もあります。例えば、危ない低地に住んだら、固定資産税は3倍になりますとかね。

なので、なるべく高台の安全な所に住んでくださいと。3年、5年ではなく、50年、100年で考えた時に国のあり方そのものを考える必要があると思います。色々な国民的議論があっていいと思います。人口が減りポツポツと人が住むようになると非常に非効率です。ある程度コンパクトに集中するというのが、今の都市計画の考え方ですから。

これからの土木技術者が担う役割とは?

建設技術研究所・松田さん

やはり今後は、世の中の在り方はこうではないかと、土木技術者が発信していくことが大事だと思いますね。

日特建設・藤代さん

私の場合は、施工というハード面で物を作って、国土を抑えていく工事が多いのですが、土木工事や対策工事はとてもお金がかかります。しかし、大きなお金が動く時に、そうした問題を知らない方々の心象が悪く、税金の無駄遣いじゃないかという方向に意識が向いてしまいがちです。やはりハード面でしっかり守っていかなければならないことが沢山あります。

しかし、お金が足りないから、あっちでちょっと、こっちでちょっとと中途半端な対策しかできなかったこともありますし、この場所はあまり人がいないし人通りも少ないから、いつ落石があるか分からないけどそのまま放っておくしかないという場所もあります。

危険な場所だけど住みたいと思う人の自由もあります。ただ、建設業に関わる人として、どういう風に国土を守るかという観点から、危険なところを全て守ることは、最近の災害でも難しいことだと分かってきていると思います。

今後は技術の進歩もありますから、人が住む地域に限定してお金が投入できるよう取捨選択をすることで、人がより死なないように生活できる社会の街づくりができるかなと思っています。

建設技術研究所の松田広報室長

ハードで守ることはとても大事なことですが、限界があります。だから、普通の災害までは耐えられるようにハードで守る。だけど、それ以上の災害が起こってるし、起こり得る。そこをソフト面でどうカバーしていくか、ハードとソフトと両方を考えて進めていくという世の中になりつつあるし、これからはもっとそれをやらないといけない。

ですから、役所だけに任せるのではなく、一人ひとりが対策を考える、あるいは地域の皆で一緒に考えるということを全国民がやっていく必要がある。今まさにそういう時期に来ているのかなと思います。

応用地質・津野さん

ソフトの一例として、一人一人が自分の命を守る「津波てんでんこ」という言葉がありますね。東日本大震災で釜石の奇跡と呼ばれて、 三陸地方では代々言い伝えられてきた言葉です。

まさしくその地域で津波は起こり得るし、いろんな地域で色んな災害があるので、それぞれの地域にあった教えが浸透していくと良いなと強く感じました。

建設通信新聞・服部さん

これからは土木技術者が防災教育をするようになっていくと良いなと思っています。私は3.11の東日本大震災のあと、岩手県の石巻市長にインタビューに行きました。技術屋さんである市長は第一声で「山に逃げる道を整備していなかったことが一番悔やまれる、技術屋として恥ずかしい」とおっしゃっていました。道さえあれば山に逃げられた、道がないがために多くの人が亡くなった。それを肝に銘じていると。

私は土木というのは「思いやりの産業」だと思っています。なので幅広い知識と人を思いやる心を持っていただきたいと、そしてまたそういう産業であってほしいと願っています。これから土木の道に進まれる方、今土木をやっている方、ぜひ「思いやり産業」で日本の国土を守っていただきたいと思います。

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公共工事をすぐに悪く言う人に読んでほしいですね。税金払ってるからって何でも言っていいわけじゃない。

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