「あればいい」と思っていたホームページで年間3000万円の受注
——ホームページ開設後、すぐに反響があったのでしょうか?
笹木 割と早い段階でホームページを見た方から電話でのお問い合わせが増えてきました。実際に受注につながったのは3ヶ月目ぐらいで、ゼネコンからの商業施設のファン清掃が最初でした。
現在、問い合わせは月30件ほどで、そのうち受注につながっているのは5件ぐらいです。個人店舗など小さな案件もありますが、大きな施設の定期メンテナンスも受注しています。
こちらから営業する「プッシュ型」よりも、お客様から問い合わせてくれる「プル型」のほうが受注しやすいので、従来の営業方法よりも、はるかに受注の確率が高いです。
ただ、最初は「ホームページなんて、あるだけでいいや」って思っていた程度でした(笑)
——それなのに、結果を出せるホームページを作れた理由は?
笹木 ちょうどホームページを作ろうと思っていた時期に、タイミングよくブラニューさんからお話があり、最初はお金もかけず「とりあえずあればいいや」という受け身の姿勢でホームページを作ってもらいました(笑)

日本空調メンテナンス株式会社 笹木代表(右)と、ブラニューの荒井氏
そうしたら、サイトへのアクセスが増える方法とか、検索ボリュームやロングテールキーワードといったウェブ戦略の話など、専門家から適確なアドバイスをもらえて、お客様からの問い合わせが増えてきた感じです。
具体的には「ドレンホッパー」「モータープーリー交換」といったニーズに直結した検索ワードで上位表示を維持し、継続的な受注につながっています。
——ホームページ制作は写真やテキスト等、準備は大変ではなかったですか?
笹木 当社の業務内容を説明しようとすると、「周期」や「偏芯」など一般ユーザーには馴染みのない言葉ばかり使うことになりますが、以前、営業用のパンフレットを作ったときの資料を「いつか使うかも」と残してあったで、それをお渡しするだけで手間はかかりませんでした。
制作時はもちろんですが、ホームページ公開後も適切なアドバイスをもらっているので、ホームページからの受注額を増やせていると思います。お客様の視点に立って、ユーザーのニーズに応えたコンテンツを充実させることが大切だと思います。

日本空調メンテナンスのホームページ。ユーザーのニーズに応えた業務内容紹介
安定受注で空調設備業界の労働環境を改善
——売上も伸びれば、創業時の「職人さんが安心して働ける環境を」という理想も実現しそうですね。
笹木 そうですね。昨年は、非正規雇用で12年間働いていた人を中途採用しました。即戦力の技術者で大変助かっていますが、あまりにもひどい労働環境だったようです。
おそらく、そんな技術者が世の中にいっぱいいるはずです。そういう人たちをどんどん当社で面倒をみていきたいですね。現在は、ホームページ経由の安定受注もあって、年間を通して安定した仕事があるので、現在も新卒採用と中途採用を実施しています。

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——即戦力ではない、新卒の採用もですか?
笹木 はい。資格の取得も応援していますので、派手さはなくともコツコツ仕事に取り組める方であれば、経験は問いません。
——売上の安定を雇用改善につなげる好循環が生まれているのですね。空調設備業界を変えるためにも、さらなる事業拡大を期待しています。
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こういう会社がふえるべき
もう既存企業はだめや
業界団体のページも変えて欲しい