東京建設業協会が制作したアニメ「建設マンのエレジー」
一般社団法人東京建設業協会が、若者向けのハイレベルなアニメ動画を製作し、物議を呼んでいる。内部からも「あれはどうなんだ?」という声が上がっているらしい。
アニメのタイトルは「建設マンのエレジー」。ヘタウマ系のアニメで、2分程度の動画。
ストーリーは難解なのだが、どうやら金髪の現場監督風の主人公が、橋を造ることで失恋の痛みを乗り越えようとしているらしい。
東京建設業協会がアニメを制作した目的は、若者に建設業への就職を考えてもらうきっかけを作るため。2018年7月にYouTubeに公開して以降、じわじわと視聴回数を伸ばし、12月現在、約6万7000回再生されている。
東京建設業協会のハイレベルなイメージ戦略
アニメの内容はこうだ。
ショパンの「革命」風のピアノを猛スピードで弾きながら、嗚咽を漏らしている金髪の現場監督風の主人公。
普段から何気なく橋を渡っている人たちはあまり気がつかないかもしれない。だが、人々の生活を支えたいという思いがあるからこそ、建設マンたちは橋を造っている。――そんなメッセージを歌に乗せ、うったえる。
そこへ橋の向こうから、親友と元彼女のカップルが偶然歩いてくる。主人公はその姿を見るなり、「お前らのためにハイクオリティな橋を作ったんじゃねぇ!お前らだけは、この橋を、渡るなぁぁぁぁ!!」と狂気を感じさせるハイトーンでシャウトし始める。
冒頭から「親友に彼女を奪われ傷ついた僕はそれを忘れるように必死に橋を作ったんだ」とストーリーの全てを題字で説明してしまうなど、攻めの姿勢を感じさせる動画だ。
建設マンが歌ったバラードが人間味溢れすぎているw / YouTube(東京建設業協会就活ナビ)
建設業界団体のイメージアップ戦略
時代遅れのイメージが未だ根強く残る建設業界では、負のイメージを払拭したい国や業界団体が、あの手この手でイメージアップに必死だ。
しかし、軽いノリに思われがちなPR施策にお金を投じることを疑問視する声があるのも事実だ。そして、そうした批判を発しにくい雰囲気があるのも現実である。
真に建設業界のためには、やったら終わりでなく、その効果分析も忘れてはいけないことは言うまでもない。
東京建設業協会が制作した「建設マンのエレジー」が成功事例となり、若手の就職率が上がることを祈るばかりだ。
(※「施工の神様」編集部では、各建設業界団体のWebマーケティング戦略もサポートいたします。)
業界のおっさんが業界素人のクリエイターに丸投げして失敗したパターンかなあ
クオリティ高いけどマイナス効果に思えた
素晴らしいですね。おもしろい。
私好みです。
大丈夫か?東京建設業協会?
面白いのは動画じゃなくて、こんな動画を東京建設業協会が作っているってことだよね?