現場代理人(一級建築士)の上司
30代の上司Kは現場代理人で一級建築士の方でした。Kはとても真面目で優秀な方で、聞いたことには何でも答えてくれました。
Kとは歳が一番近いこともあって、一緒に現場に出て、工事写真の撮り方やレベルの出し方、墨出しなどを教えてもらうこともしばしばでした。
Kが色々と教えてくれたこともあり、私は現場での仕事の要領もつかみ一人で動けるようになっていました。
しかし、この頃から、背後から強い視線を感じるようになりました。
上司のエスカレートする監視行為
振り返ると、そこにはいつもKがいました。そのときは「私の仕事ぶりを見ていてくれているのだろうな」程度の認識でした。
しかし、その視線はだんだんとエスカレートしていきました。私が職人さんと打ち合わせをしているときや、他の職員と話しているときは、特に鋭い視線で私を見てくるのです。
現場事務所でも、Kは私のことが見えるようにパソコンとモニターの隙間を数センチだけ空けるようになりました。
Kがいない間に、視線を遮るようにモニターをずらしたりもしましたが、Kはすぐに隙間を空け直しては私をジロジロと見てくるのです。
私は、Kの視線が気になって、だんだん仕事に集中できなくなっていきました。
ついに一線を越えた、けんせつ小町へのストーカー行為
Kの行動は視線だけに留まらなくなりました。
現場で職人さんと話をしていると、Kはわざわざ私と職人さんの間に割り込んでくるようになったんです。
ある日のこと。趣味の合う職人さんが、あるアーティストのDVDを「もう聞かないから」と私にくれることになりました。
職人さんは土曜日にDVDを持ってきてくれたのですが、土曜日は職員がローテーションで休みを回していて、その日はたまたま私が休みの日でした。そして、その日の出勤はKでした。
週明け、私が出勤すると、Kは「職人さんが〇〇のDVDを置いて行ったよ」と報告してきました。
その後、他の職員から聞いたのですが、Kは私が休みでいないことを良いことに、DVDを勝手にパソコンで再生し、中身をチェックしていたのです。
他の職員には「目の前にいたなら止めてよ」とも思いましたが、私物に勝手に触るなんて、驚いたのと同時にとても気持ち悪くなりました。