女性技術者を動画撮影する上司
そして、Kの行動はどんどんエスカレートし、ついに一線を越えるようになりました。
Kは休憩中の私をムービーで勝手に撮影して、他の職員に見せびらかせるようになったんです。
挙句の果てには、誰もいないときを見計らって、女性用更衣室に勝手に入るようになりました。
私は、トイレや更衣室に盗撮カメラが仕掛けられていないか、覗かれていないかと、毎日怖くて仕方がありませんでした。
建設業界に憧れていたのに、仕事に集中できず
Kの監視に怯える日々が1年半続き、最近ようやくこの現場での仕事が終わりました。
幹部にはすぐにKのことを報告をしました。以後、Kとは同じ配属にならないよう考慮するとのことでした。
Kとの現場を終えて思ったことは、いくらトイレや更衣室が整備されようと、建設業界はまだまだ女性にとって働きづらい環境だということです。
そして、体力はもちろん、精神的にもタフで、相当な忍耐力を有することが、女性が建設業界で働く条件だということを痛感しました。
私にとって、小さい頃からずっと憧れていた建設業界での初めての現場でした。
本当はもっとたくさんのことを学びたかったし、教えてもらいたいことややってみたいこともありました。
Kのストーキングと監視に気を奪われ、のびのびと仕事に取り組めなかったことが今も悔しくて仕方ありません。
同じようなストーカー被害を受ける女性の現場監督が出ないことを祈るばかりです。