求められるのは、何でもできる「プロの大工」
――大工は子どもには人気でも、大人になると人気が減ってしまう。担い手を確保していくには?
高口 大工が減っているのは、大工に魅力がないからです。一人親方の状況を見ても分かる様に、住宅業界はコスト削減や需給調整に大工を使い、買い叩きました。昔は親も大工という若い大工をよく見かけましたが、今はあまり見かけません。
一定の技能水準ならば500~600万円、優秀なら1000万円くらいの年収が確保できるような職業と位置付けないと、人は集まらないと思います。「プロの大工」としての職能を確立し、その対価を支払うことがまず第一です。
しかし一方で、人不足に対応し、木造大型パネルのような技術も出てきていますので、普及すれば高度な技術は不要となります。プロの大工とは、宮大工のような特殊技能を持つ大工ではなく、何でもできる、プロの多能工になるのではないかと思います。
例えば、大工でも内装や外装、電気系などもできる。施工管理も営業もできるような多能工でないと生き残れないかも知れません。建設テックの進化も著しいですから、ITによる施工管理の効率化もこういったことを後押しすると思います。
そういった意味で、皆がイメージする「昔気質の大工」とは随分と違ったものになると思います。
――新しく入職する若者を、どのように教育していくべき?
高口 入職者が建築の専門教育を受けているとは限りませんから、たとえば、「柱ってなんですか?」というレベルにも合わせて、用語を一つひとつ丁寧に解説していくような教育でないと間に合いません。
建設業界以外から転職してきた若者を、いきなり現場監督として放り込んだ結果、3か月で辞めてしまったという話を工務店経営者の方から聞いたことがありますが、これでは人は育ちません。
――工務店の経営については?
高口 親は工務店経営者だけど本人は別の業界を経験して戻ってきた、とか、あるいはまったく別の業界から新規参入された方が増えている、あるいは目立っているように感じます。講演で熱心に質問される方も、別業界ご出身の方が多いように感じます。それだけ家づくりにはまだ魅力があるのだと思います。
高度成長期の徒弟制度であれば、親方の元について技術を一から教わり、折を見て独立すれば仕事もあったわけですが、成熟した市場ではそれだけでは生き残れません。工務店経営者に求められる能力も変わってきています。しっかりと原価管理をすることも大事ですし、事業のエンターテインメント化やイベントを通じた自社のブランディング、技術開発など、求められることは多様です。
その上で地域での人脈とつながり、信頼関係を築いていかなければなりません。工務店にも正に経営の近代化が求められています。
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営業も施工管理も大工もやってもらいます。
でも給料は大工の一人の分しか払いません。
これがたいん
記事中のプロって、監理も出来る大工ではなく、大工も出来る監督なのでは?
プレイヤーにマネジメントを求めず、プレイヤーとして集中できる環境が大事だと思います。給与(請負金額や税金)、就業環境、マネジメント側の適切な指示。
人海戦術の殿様商売が通用しなくなったから特別な事を、ではなく、シンプルに各自がやるべきことをできれば、と思います。
マネージメント出来るくらい全体を把握して無いからプレイヤーとしても2流止まり。
馬鹿な大工が工期を遅らせる。
内装 外装 電気 管理 営業 大工 全部ですか
多能工とは言わないですね。机上ですね。各仕事ってそんなに甘くないと思いますよ。素人レベルの施工なら出来ますよ。実際に働いた事有りますか。DIYみたいですね