施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

“激動の大阪市役所”は、土木技術者にとって”アリ”な職場か?

  • インタビュー
  • キャリアを考える
公開日:2020.04.22 / 最終更新日:2022.08.16
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有

「なんで子育てで休む人間よこしてん?」

大石(施工の神様ライター)

大阪市役所の仕事で印象の残ることは?

上林さん

13年ほど前、街路課の係長として、阪和線沿いの天王寺大和川線という都市計画道路の仕事です。6年ぐらいずっと担当していました。「地域の方々と一緒に道路をつくろう」ということで、ワークショップなどを行っていましたが、メッチャ大変でした。

これだけ長い間同じ担当を続けるのは、大阪市役所では珍しいことです。行政の窓口がコロコロ変わると、地域の方々から不信感を持たれるということで、ずっと同じ担当を続けました。ほぼ1人で担当していたので、地域にガッツリ入ってやっていましたね。それだけに印象に残っている仕事です。

天王寺大和川線は、都市計画道路ではあるけれども、「緑あふれる道にしよう」という位置づけの5.5kmほどの道路で、地域の声を聞きながら進めていくべき事業でした。今でも地元との話し合いが続いていて、完成までにはまだまだ長い期間が必要となります。

大石(施工の神様ライター)

初めての女性土木職ということで、大変だったことは?

上林さん

10ヶ月間の育休を取ったときに、当時の上司が「なんで子育てで休む人間よこしてん?」と人事担当に言ったというウワサが出ました。ちょっとイヤな思いをしました。

そこで私があきらめてしまうと、後輩の女性土木職が出産しにくくなるだろうなという思いがあったので、踏ん張りました。結果的に3人の子どもを産みました。もちろん、今ではそんな事を言う人はいないですよ。

前川さん

雨水滞水池という下水道施設を建設する事業で、その設計を担当しました。地元住民の方に説明した際に、建設反対というご意見をいただきました。

岩本さん

下水道施設は、大阪の水環境を良くするために必要な施設なのですが、施設の必要性は理解できるんだけども、どうしてこの地域に建設しないといけないのかみたいな。行政の難しさを初めて経験したという意味で、印象に残っています。技術論だけでモノができるわけではないということを実感しました。住民に理解してもらうためには、わかりやすく説明するスキルが必要だと思いました。

今のところは、自分に与えられた仕事をこなすのに精一杯なので、これから色々な仕事に携わって視野を広げていきたいと思っています。

前例にとらわれず、新しいことにチャレンジしてほしい

大石(施工の神様ライター)

今後やりたい仕事は?

岩本さん

耐震とか防災関係の仕事をやってみたいですね。「うめきた」の再開発プロジェクトも、プライベートで遊びに行くし、大きな事業なので、関わってみたいなという思いはありますが、まずは南海トラフ巨大地震関連のお仕事とか、橋や道路などのインフラ整備に携わりたいです。

前川さん

「下水道の仕事を極めたい」という思いがあります。建設業界的には、マニアックな世界かもしれませんが(笑)、下水道の仕事は、ちっちゃい仕事から大きな仕事まで、いろいろ幅広いところがあって、意外と奥深い世界です。設計して、モノをつくって、それを維持管理していくという一連の流れをもっと勉強していきたいです。

大石(施工の神様ライター)

後輩二人に言いたいことは?

上林さん

あきらめず、なんにでもチャレンジしてほしいと思っています。私自身、いっぱい失敗してきています、怒られたこともありますが、そのときはちゃんと謝って、その上で、次のチャレンジに向かってほしいです。

それと、前例にとらわれずに、切り開いていってほしいという思いがあります。行政なので、なにか新しいことをやろうとすると、政治的な横ヤリなども出てくると思いますが、一旦引いていろいろなやり方を試すとか、幅広く情報を収集しながら、柔軟な作戦がとれるような人材に育っていってほしいです。


次のページ大阪市役所は「欲張り」な人向き

«1234»
  • この記事をシェアする122
  • この記事をツイートする5
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
【本音トーク】建設女子たちが語る「意外にラッキー」な建設業界の実情とは?
【本音トーク】建設女子たちが語る「意外にラッキー」な建設業界の実情とは?
建設業界は実は女性に優しい!?「ラッキー」な建設業界の実情を激白 先日、『施工の神様』に掲載して好評だった「なでしこBC連携」の記事。 今回はその「なでしこBC連携」の女性メンバーなどに、合同インタビューをしてきました。...

この記事を書いた人

四国の犬
この著者の他の記事を見る
基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
“激動の大阪市役所”は、土木技術者にとって”アリ”な職場か? “激動の大阪市役所”は、土木技術者にとって”アリ”な職場か?

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • インタビュー
  • “激動の大阪市役所”は、土木技術者にとって”アリ”な職場か?
  • 施工の神様
  • キャリアを考える
  • “激動の大阪市役所”は、土木技術者にとって”アリ”な職場か?

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様