「職人技」こそ、継承していくべき
職人の方が極めた技は、本当に素晴らしい。土木の現場で、それが顕著にあらわれるのは「建設機械の操作」ではないだろうか。
現場に行くたび、オペレーターの腕の良さに本当に感心させられる。私が実際に目の当たりにした工事の例で言えば、ICT技術を使った掘削作業時に、想定していない岩線が出た。
最初に組み込まれていたプログラムはもちろん変更しなければならないため、膨大な時間がかかると思われた。しかし、その時、職人さんが率先してペッカー機を操縦し、難なく施工を済ませたのだ。
彼らには、1つの施工に対してプランが大体3通りくらいは存在する。プランAで問題が発生すれば、すぐさまB、それでもダメならCに変更といった具合に、現場作業を止めることなく切り替えることができる。
私は、その判断力の早さに脱帽した。ICT施工は、確かにあらゆる内容を自動化できて効率が良いかもしれない。しかし、異常事態が発生した時に対応できるのかは、まだ100%ではないだろう。
こういった時、職人の方がいかに素晴らしい知恵と技術を持っているかを思い知らされる。それと同時に、施工管理技士の立場として、今の職人技術が継承されないことは、将来的に建設業界にとって非常に危険であると感じている。
人件費や施工単価の削減ばかりに目がいき、そういった技術の重要性が薄れつつあるのが現状だ。確かに、人を使わない施工は、作業効率、人件費、安全面などにおいては計り知れないメリットがある。
だが、その反面、日本の建設業界において、大きな売りであった「職人技」による繊細な技術を失うことになる。施工管理技士の細かな要望をかなえてくれる存在がいなくなるということだ。
細かな要望とは、市役所などとの折衝の中で、使用材料や施工方法の指定を受けることがある。職人の方々が、そういった細かな変更に対応してくれることによって、我々の業務は成り立っている。さらに、職人の知恵を借りることで、よりスピーディーに工事を進めることができているのだ。
私は、ICT技術でそれらを実現できるとはまだ思っていない。実現できるという実感すら湧いていない。少なくとも、職人の技術は、これからの若い世代にも継承されていくべきであると強く感じている。
いらんでしょ。
もう建設業は機械を駆使して生産性を上げる段階。そもそも、継ごうとする人間がいない。
「職人芸」という属人性のものに頼るのが間違い。
どの業界でも、「カン」とか「コツ」といったものは「科学」されて再現性を高めるよう工夫されている。それが生産性の向上につながっている。
建設業界もいい加減、「公共」や「雇用の受け皿」といった概念からは手を引いて、自分たちで飯を食うということをもっと真剣に考えた方がよい。
『見て覚えろ』『~年やらなきゃ』この手の発言をしちゃうような人の技術はたとえ有用でも継承されんでもいいんじゃねと思っちゃいます。
覚えようとする人がいるいない、意識どうこう以前に、教える側の意識が問題ありすぎなのが現実では。
技術を継承するにしても教える側の意識改革は大切だと思います。
自分の仕事をキチンと説明出来る人であるかないかでその後に多大な影響が出るのではないでしょうか?
建設業の作業員を職人って呼ぶ言葉も悪いですよね。いかにも自分はできますって感じの雰囲気が下手に増長させてしまう要因になりますし。土方とか底辺とかが相応しいですね。
そういうおまえは何やってんだよ。こんなとこで。わざわざ炎上するようなコメント書いて。技術者じゃねーな?