「かわいい」「キラキラ」「きれい」が新3K
――各事業を通じて、「日本の安全・安心な社会を守る」というミッションを実現しようとしていることは理解しました。次に、「業界の大革命」というミッションについては。
古居 当社は、建設会社のイメージを変えたいと強く思っています。これまでの建設業界は、男性社会であり、きつい仕事、危ない仕事というイメージだったと思います。しかし、近年では、ITやAIの活用により、女性も次々と活躍しています。当社にも、女性社員が毎年入社しています。

説明会で講師をつとめる古居部長
一方、世の中の建設業界のイメージが変わらないのも現実です。そこで当社は先駆者となり業界に変革を起こしていこうと考えました。これまでの建設業界にはない、新たな建設会社の創造、業界のイメージを変え、変革していく先駆者となり、そこから生まれる新規事業を新たな柱としてさらなる進化を目指し、自社と建設業界全体のさらなる発展に繋がることを目標にしています。その初弾として、アソビシステム社とコラボを組みました。
――アソビシステム社とは?
古居 日本の街が生み出すコンテンツをサポートして、成長させ、国内外に向けて発信する会社です。きゃりーぱみゅぱみゅさんや三戸なつめさんなど、さまざまな芸能人が所属されています。このほど、アソビシステム社から、従来の建設会社とは真逆なイメージのログマークも考えていただきました。

『Kawaii』をコンセプトにした梶川建設のロゴマーク
また、アソビシステム社の中川悠介社長と当社の梶川光宏社長が、就職活動中の学生に向けて、ビジネスを通じて業界やイメージの改革に取り組む難しさ、面白さやカワイイ文化の価値について対談するセミナーも開催しました。
今、新型コロナウイルスの影響で中断していますが、建設現場のイメージを刷新するためのプロジェクトも始動します。新3Kとして、「かわいい」「キラキラ」「きれい」に変えていきたいという目標で取り組んでいます。

アソビシステム社の中川悠介社長(右)と梶川建設の梶川光宏社長の対談セミナー
――ユニフォームも一新された。
古居 「建設業界に新しい風を!」というコンセプトで、2018年に「ユニフォーム刷新プロジェクト」を立ち上げました。デザイン監修にはアソビシステム社も参画いただき、社員の意見、社長のこだわり満載のユニフォームが2019年11月に完成し、全社員に配布しました。
ブルゾンは夏以外の通勤着、事務所で作業する時に使えるユニフォームです。生地からこだわりました。一般的な防寒着は、綿がいっぱい詰まっており、くすんでいるイメージがありますが、当社で新たな制作した防寒着は、土木作業以外でも使っている人が多いですね。

一新されたユニフォームとヘルメット
一方、ヘルメットはデザインだけ変えたのではなく、最新の機能も搭載しています。これまでのヘルメットは墜落時保護のため発泡スチロール製の衝撃吸収ライナーがセットされていましたが、「暑くてムレる」などの欠点がありました。そこで、発泡スチロール製の衝撃吸収ライナーがなく、その代わりに従来品の衝撃吸収ライナー同等以上の性能を持つブロックライナーを搭載しています。ヘルメット内部の空間が広がり、通気性が格段に向上するため、着用時のムレを防ぐヘルメットになっています。
――働き方改革は?
古居 当社としては、「働きやすさ改革」と称して、様々な新制度をつくっています。たとえば、バースデー休暇制度として、誕生月もしくは翌年の誕生月までに有給休暇とは別に1日休みがもらえる制度があります。
また、メンター制度として、入社1年目~3年目の新人社員は定期的に上司や社長との面談時間を設け、近況報告や今後の働き方について相談することができます。ほかの会社では働き方について社長と直接話し合う機会はなかなかありませんが、当社はアットホームな社風なので、こうした機会を設けるようにしています。
――緊急事態宣言下の取り組みは?
古居 まず、社員全員に50枚マスクを配布しました。一時期、ドラックストアでもなかなか購入できない時期が続きましたが、会社として手配しました。今でも1か月ごとに、マスク50枚を配布しています。
ゴールデンウイークの時は、「Stay Home手当」を付与しました。社員からは”Zoom飲み会”のおつまみ代や、家族でちょっとした贅沢をするためのお寿司代、子どものおもちゃ代に使ったといった話を聞きました。
今後も社員からの意見を積極的に吸い上げ、さまざまな新制度を実現し、社員全員が働きやすい会社にしていきたいと思います。
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時代に合わせた働き方にしていくことは理解できる。ただし、やるべきことをやってからではないだろうか?
一時的な魅力化対策の効果は長くは続かない。
このような働き方改善は賛成する。将来の姿がどのようになっているのか注目したい。