飛沫の飛散を抑制でき、熱中症リスクも低減
三井住友建設は、飛沫抑制と熱中症対策のためのフェイスカバリングをすべての現場で導入すると公表した。同社では、業務中は飛沫抑制に優れた不織布マスクの着用を義務付けているが、夏場の屋外作業でのマスク着用は熱中症の発生リスクにつながるため問題視されていた。
そこで、身近な材料を用いて、飛沫抑制だけでなく熱中症リスクを低減できるフェイスカバリングを製作。形状や素材、寸法、装着感(肌ざわりや涼冷感)などの観点から検討を行った。新日本空調株式会社の協力のもと、微粒子可視化システム(ViEST)で実証実験を行い、効果も確認されている。
原寸大の型紙と作り方をHPで一般公開
現場で好評だったことから、希望する企業や個人が自由にフェイスカバリングを作れるようにと、ホームページ上で原寸大の型紙や材料、作り方が公開された。
建設業界だけでなく、屋外の暑熱環境下で従事される方、散歩やジョギングをされる方など、より多くの人に活用してもらうことで、飛沫抑制と熱中症の発生リスク低減に寄与したいという。