月次点検と年次点検
もう電気主任技術者の仕事はこの2つだと言っても過言ではありません。この2つを実施する責任者は電気主任技術者です。
日本の高圧保安の世界では電気主任技術者の権限はとても強いのです。上司が何か言ってきても決定権は電気主任技術者にあります。これ、日本特有です。電気主任技術者の方はこのあたりは日本に感謝しましょうw
それでは話を戻します。月次点検は月に1回行う点検、年次点検は年に1回行う点検となります。月次点検は社内でしっかり電気の点検を行う。年次点検は外部の会社にも協力を仰いでしっかり点検を行う。そんなイメージで良いかと思います。
特に年次点検を行う際の全停作業は、電気主任技術者の腕の見せ所なのです。PASだとかVCBは基本的には素人はいじりませんからね。ちょっと優越感。
とはいえ電気機器は基本的に毎日使うはず。月や年単位でいいものか…。そんな疑問を持つ人もいるはず。いえいえ、もちろん毎日点検、確認します。
ということで、次は日常点検についてお話します。
制御盤の日常点検
主な仕事は制御盤の検針です。制御盤とはモーターやポンプなどの電気の操作をしたり、その操作している時の電気の状態を可視化するものです。
通常通り機器が動いていて、その状態の数値を確認し、正常か異常かを判断するわけです。電気の項目としては電流とか電圧についてみます。場所によっては周波数や力率も。
知らない人にとってはとても難しいものと感じるかもしれません。電流?電圧?周波数?力率?それはそうですよね。特に力率なんて知らない人も多いはず。
でもやってみれば案外簡単にできます。もちろんこの値を公式に当てはめて、日常の値と比較して…。そんなことをして突き詰めれば難しい業務となるでしょう。でも、めんどくさいのでそこまでしないです。毎日の業務ですし。
そもそもこれ、電気の仕事ですが電気主任技術者が担当しない職場もございます。僕が今勤めている企業様でも、これは他の社員の方が担当することが多いです。
全部電気主任技術者に投げられても、こちらもたまったものではありませんからね(汗)。
「Aってなんですか?」
そんなレベル感の人が行うこともあります。あ、ちなみに電流(アンペア)のことです。それでは、電気以外の仕事についても見ていきましょう。